植物

【レア植物】アラエオココスの紹介と栽培方法について

アラエオココスをお迎えしたけど、育て方がわからない!

株を増やしたり、植え替えたりできるの?

そんな疑問にお答えする記事です。

細長いグリーンの葉

でもよく見ると、わずかに赤みを帯びている珍しい植物「アラエオココス

ぽん

シンプルながら、その姿に魅力を感じている方も多いのではないでしょうか?

そんなアラエオココスですが、

まだまだ市場に十分な量が流通しておらず、栽培方法については、ほとんど情報がありません

そこで今回は、

これからアラエオココスをお迎えする方

すでにアラエオココスの栽培を楽しんでいる方

アラエオココスの概要栽培方法について解説していきます

この記事のポイント
  • アラエオココスはパイナップル科の植物
  • 土は園芸用培土を中心に水はけの良いものを
  • 水分ストレスに強く育てやすい
  • 肥料を与えてさらに生育旺盛に
  • 株分けによる増殖も可能!

記事の信頼性(筆者について)
  • 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
  • 500種類以上の植物栽培を経験
  • ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上

こぶた

仕事と趣味の両面から植物を扱っている経験を活かして詳しく解説していきます!

アラエオココスとは?

アラエオココス(Araeococcus)南アメリカ大陸原産パイナップル科に分類される植物です。

最大の特徴は、細身でツンとした美しい葉でしょう。

こぶた

シャープな見た目は鑑賞価値が高く、観葉植物に向いています

学名のアラエオココス(Araeococcus)は、ギリシャ語の「araios(まばらな)」とラテン語の「coccus(粒・木の実)」に由来していると言われています。

日本では流通量が少なく、非常にレアな植物になっています

店舗で見かけることは少ないかもしれません。

レアな植物なので、「育てるのが難しいのでは?

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実は、アラエオココスの栽培は簡単で、うまく育てれば株を増やすことも可能です

こぶた

ここからは、アラエオココスの栽培のポイントを1つずつ解説していきます

アラエオココスの用土

アラエオココスは水を好み、乾燥にも比較的強い植物です。

ぽん

水分の許容範囲が広いため、水やりが簡単で育てやすい植物です

使用する用土は一般的な園芸用培土だけでも問題ありません。

ですが、

屋外に比べて光の少ない屋内の環境では、

植物の蒸散量が落ち、土が乾きにくいため、水はけが悪くなりがちです

そこで、オススメの方法が…

園芸用培土に「ひゅうが土」などの細かい軽石を混ぜ込むと、

水はけが改善され、アラエオココスにとって最適な土にすることができます

こぶた

配合比率としては、園芸用培土:軽石=9:1くらいが目安です

また、市販の園芸用培土を使わずに、自分で土づくりをする方は、

赤玉土:腐葉土:ひゅうが土=6:3:1の割合での配合がオススメです。

水はけと水持ちのバランスが良く、アラエオココスの生育も旺盛になります。

ぽん

さらに、インテリアとして楽しむなら、土の表面を軽石化粧砂で覆うと

オシャレさがグッとアップするので、オススメです!

先ほどご紹介した「ひゅうが土」を表面に敷き詰めるのもオススメです。

水やりの際の「泥はね」も防げるので、一石二鳥です。

アラエオココスの水やりについて

アラエオココスは葉の表皮が硬く水分ストレスには強い植物です。

多少の乾燥には耐え得るものの、水を好む植物です

鉢の土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう

ピンと立っていた葉がシナッと曲がってきたら、土が乾燥してきた証拠です。

そうなる少し前に水やりができるのが理想でしょう。

水やりとは別に、霧吹き葉の表面に水を与えると、

葉が保湿されシャキッとした状態をキープできます

また、週に1回程度、水やりのタイミングで液肥を与えましょう。

葉のグリーンが濃くなり、生育がさらに旺盛になります。

こぶた

霧吹きに薄めた液肥を入れ、葉面散布するのもオススメです

アラエオココスの肥料

アラエオココスの施肥について解説します。

日常の水やりだけでは栄養が補えないため、肥料を与える必要が出てきます。

基本的には、水やりのタイミングで徐々に肥料成分が溶け出す

緩効性肥料」というタイプの肥料を置いておくのがオススメです

プロミック(観葉植物タイプ)は使いやすい緩効性肥料です。

土の上に置いておけば、水やりのたびに少しずつ肥料成分がアラエオココスに吸収されます。

緩効性肥料を使えば、肥料やりを忘れることがないため、安心です。

今回ご紹介した園芸用培土」には、あらかじめ肥料成分が入っている場合がほとんどです。

そのため、肥料が効いているうちは順調に生育しますが、

そのまま施肥を忘れると次第にアラエオココスの元気がなくなってしまいます。

こぶた

アラエオココスを購入されたばかりの方や、植え替えをされた方は、

どちらも緩効性肥料を置いておくことをオススメします

また、一歩上のテクニックもご紹介しておきます。

定期的に薄めた液肥を葉にスプレーしてあげると、葉の状態がさらに良くなるため、オススメです。

市販のハイポネックスなどで大丈夫です。

観葉植物全般に使えるテクニックなので、是非試してみてください。

アラエオココスの株分けについて

アラエオココスは株分けによる増殖が可能な植物です。

アラエオココスの栽培を続けていると、株の周辺から小さな芽が出てくることがあります。

ぽん

これは、アラエオココスの子株で、地下で親株とつながっています

この子株を切り離し別の鉢に植え替えることでアラエオココスの株分けができます。

株分けに適した大きさは、新芽が小指ほどの太さになり、葉が6枚(3対)出ているのが目安です

あまり小さい株を親株から切り離すと、株分け失敗となる確率が高まります。

子株の大きさに気をつけましょう。

こぶた

切り離す前には子株の根元を軽く掘り、子株からも根が出ているかの確認を行うと、

成功率をさらに高めることができます

株分けの方法は、鋭いハサミで子株を切り離し、赤玉土バーミキュライトなどの用土に植え付けます。

園芸用培土のように肥料が入っている土は腐敗の原因となるため、オススメしません。

植え付け後は、根が少ないor著しく弱っているため、しばらく根からの吸水力が弱まります。

霧吹きを使って、植物体の表面の湿度を高めにキープしてあげましょう。

こぶた

挿し木や挿し芽のような作業イメージです

まとめ

conclusion

いかがでしたか?

本日はアラエオココスの育て方について解説しました。

本日のまとめ
  • アラエオココスはパイナップル科の植物
  • 土は園芸用培土を中心に水はけの良いものを
  • 水分ストレスに強く育てやすい
  • 肥料を与えてさらに生育旺盛に
  • 株分けによる増殖も可能!

アラエオココスはレアな植物ですが、ポイントをおさえれば育てやすく

見た目も非常に良い観葉植物です。

立派に育てて、大きくなったら株分けをして…

良い循環を生み出して、皆さんの観葉植物ライフがさらに充実するヒントとなれば嬉しいです。