春はきれいな花をたくさん植えて、明るく華やかなガーデンを演出したいですよね。
以前の記事で、多年草と一年草を組み合わせたガーデンづくりをご紹介しました。
一度、多年草を仕込んでおけば、
時期が訪れるとメンテナンスをしなくても、毎年色々な植物が芽を出し、花を咲かせてくれるようになります。
(もちろん、定期的なメンテナンスは必要ですが)
多年草をベースに一年草をアクセントとして組み合わせることで、季節感を出しつつ、作業負担の少ないオシャレなガーデンを作ることができます。
とはいえ、多年草にも「旬」があります。
春に元気な多年草、夏に花を咲かせる多年草…色々と種類があります
春の多年草を仕込んだけど、夏が近づいてきたらガーデンが寂しくなってきちゃった
そんなお悩みはありませんか?
ガーデンを一年中きれいに見せるには、春・夏・秋の多年草をバランスよく植え付けておく必要があります。
この記事では、春植え球根を使った多年草ガーデンの作り方をご紹介します。
- 多年草ガーデンとはどんなガーデンか?その魅力について
- 球根のタイプには「春植え球根」と「秋植え球根」の2種類があり、植え付けのタイミングが違う
- 初心者にもおすすめの春植え球根3種をご紹介
- グラジオラス
- ダリア
- ゼフィランサス
それでは、順番に解説していきます。
多年草ガーデンについて
多年草ガーデンとは
多年草はその名の通り、環境が整っていれば基本的に毎年芽を出し、花を咲かせてくれる植物です。
つまり、多年草をガーデンの基本部分にレイアウトすれば、2年目以降は植え付け・植え替えの作業を省略して、充実したガーデンを演出することが可能です
ここにアクセントとして季節の一年草や多年草を組み合わせていくことで、季節感のある華やかな庭が出来上がります。
こういったスタイルの庭をここでは「多年草ガーデン」と呼んでいます。
詳しくは過去の記事をご覧ください。
多年草ガーデン作りのポイントは、
一つの植物が枯れる頃に、また次の植物が顔を見せてくれるように、
植物を植え付けるところにあります。
植物のバトンつなぎですね。
春に咲く多年草の仕込みは秋・冬に終わっている
多年草は、一年草のように
「今、花が咲いている苗を買って今すぐに花を楽しむ」ことに向いている植物ではありません。
多年草は「前もって植え付けておいて芽が出てくるのをじっと待つ」タイプの植物です
実は、春に楽しむ多年草(球根含む)たちの多くは、秋~冬に仕込みを終えています。
という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
春からガーデン作りをする方は、一年草を取り入れつつ、
少し未来(夏)を先取りした多年草を仕込んでいきましょう。
この一年で多年草の割合を徐々に増やしていけば、来年はステキな多年草ガーデンが出来上がっているはずです。
そんな方にオススメしたいのが、「春植え球根」です
球根植物には大きく分けて2つのタイプがあります。
まずは2つの球根のタイプを簡単にご説明します。
球根には「春植え」と「秋植え」がある
球根植物は大きく分けて「春植え球根」と「秋植え球根」に分けられます。
「春植え球根」
春に植えて、初夏~秋に植物を楽しむタイプの球根
「秋植え球根」
秋に植えて、冬~春に植物を楽しむタイプの球根
ざっくりと上記の2パターンに分けられます。
つまり、夏に見頃をむかえる「春植え球根」は、
その名の通り、春に仕込みをする必要があります。
賑やかな夏のガーデンを演出するために、春のうちに春植え球根を仕込んでいきましょう
おすすめの春植え球根を3種ご紹介
前項で球根植物には「春植え球根」と「秋植え球根」があることをご説明しました。
さっそく、春に植え付け適期をむかえる「春植え球根」を植え付けていきましょう。
この記事では夏に満開を迎えるオススメの春植え球根をご紹介しますので、
是非トライしてみてください!
育てやすい春植え球根をチョイスしたので、
初心者の方も安心して育てることができます!
おすすめ① グラジオラス
春植え球根の代表選手。
カラーバリエーションが豊富で、草丈も大きくなるため、
夏のガーデンの主役となる植物。
植え付け後、大体3か月で開花するため、
3~5月上旬くらいに植え付けておきましょう
開花後、地上部が枯死したら休眠に入ります。
掘り上げて霜の当たらない乾燥した場所(屋内でも可)で保存して、
翌年植え付ければまた開花してくれます。
おすすめ② ダリア
こちらも大輪~中輪の品種が多く、夏のガーデンの中でも存在感が大きい植物です。
花の形も一重~八重まで様々で、
色と形を組み合わせれば、どんなガーデンでも活躍してくれます
植え付けは3~5月くらいが適期です。
暖かい地方であれば、霜にさえ注意すれば植えっぱなしでも栽培可能です。
株が古くなってくると、球根の腐敗などのリスクも高まります
数年に一度は植え替えをしてメンテナンスしてあげましょう
また、栽培中は葉の表面に白い粉状の病徴が現れることがあります。
これは「うどんこ病」という病気で、広がると植物の生育に支障がでたり、
枯死してしまうことがあります。
梅雨時期の晴れ間など、湿度が高いときには
特に発生しやすくなります
風通しを良くしたり、場合によっては薬剤を散布したりして対策をとりましょう。
おすすめ③ ゼフィランサス
先ほどご紹介した「グラジオラス」や「ダリア」はガーデンの主役となる植物です。
ここでご紹介するゼフィランサスは、どちらかと言えば脇役として活躍する春植え球根です
草丈は10~30cmほどで、小さな花を咲かせます。
ガーデンにナチュラル感を出したいときにおすすめの植物です
湿気や乾燥にも強いため、初心者にもおすすめです。
ゼフィランサスの球根は掘り上げなくても、基本的に毎年花を咲かせてくれます。
繁殖力が高いため、良い環境で栽培すれば、
次々と分球(球根が分裂すること)して増えていきます。
株が広がりすぎた場合は、掘り上げて球根を間引いてボリュームを調節してあげましょう
まとめ
いかがでしたか?
本日は夏の多年草ガーデンを彩る「春植え球根」についてご紹介しました。
- 球根のタイプには「春植え球根」と「秋植え球根」の2種類がある
- 初心者にもおすすめの春植え球根
- グラジオラス
- ダリア
- ゼフィランサス
球根植物は、植え付けた直後は地中でお休みしています。
ある日、目を覚まして、土の下からぴょこっと芽が出てきて、
毎日力強く成長して、やがて花を咲かせる。
ちゃんとお世話をしてあげれば、また来年も芽を出してくれる。
一度植え付けると少ないメンテナンスで毎年楽しめるのが
多年草の魅力ですね!
季節が変われば、また新たな植物の仕込みが待っています。
一年を通して、皆さんのガーデン作りの参考になる情報を発信していきたいと考えていますので、
引き続き色々な記事をご覧いただけますと幸いです。
▼この記事の他にもガーデニングに役立つ様々な知識を記事にしています
ご興味のある方は、「ガーデニングの教科書」の記事たちをチェックしてみてください!
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。
えー、じゃあもう間に合わないじゃん!