植物

初心者でも安心!ヒマワリの栽培方法 鉢を使ってヒマワリをタネから育ててみよう

4月に入り、すっかり暖かくなりました。

ぽん

ガーデンの植物も芽を出してきたり、花が咲いたりして、賑やかになってくる季節ですね

春の植物を楽しむのと同時にやっておきたい作業が、夏のガーデンの準備です。

前回の記事では、夏に花を楽しむ球根植物として「春植え球根」をご紹介しました。

買ってきた苗を植え付けるだけで楽しめる植物はたくさんありますが、

仕込みをしてから数ヵ月間の時間を要する植物もあります。

こぶた

一般的にタネから育てる場合は時間がかかります

夏の代表的な植物の1つにヒマワリがあります。

夏にきれいな花を咲かせたい場合、品種にもよりますが4~6月くらいにタネまきをする必要があります。

ヒマワリを育ててみたいけど、育て方が分からない

実際どんな作業があるの?

この記事ではそんな疑問にお答えしながら、ヒマワリを鉢で栽培する方法をご紹介します。

この記事を最後まで読んでいただければ、タネまきから開花まで必要な作業がわかります。

この記事を読んでわかること
  • ヒマワリのタネまき方法
  • 間引きについて
  • 支柱の使い方
  • ピンチ(摘心・摘花・摘蕾)の方法
  • タネ取り(採種)について

それでは、順番に解説していきます。

タネまき

まずはタネまきをしましょう。

種まきに必要な材料、道具は以下の通りです。

タネまきに必要な材料、道具
  • ヒマワリのタネ(お好みの品種)
  • プランター、鉢
  • 園芸用培土

鉢選び

pots

ヒマワリのタネ1粒が大きいため、初心者でも簡単にタネまきができます。

まずはヒマワリを育てたい鉢を選びましょう

ヒマワリは、芽が出た後に別の鉢に植え替える(移植する)ことを嫌います

こぶた

つまり、タネまき~植物が枯れるまでのサイクルを1つの鉢で完結させます

ヒマワリが大きくなっても十分に育てられるくらいの大きさの鉢を選びましょう。

土入れ~タネまき

鉢を選んだら土を入れていきます。

今回使う用土は、一般的な市販の園芸用培土でOKです。

ぽん

タネをまく場所を指で軽くへこませて、できた穴の中にタネを入れていきます

タネが大きいので、1つの穴に1粒ずつまきましょう

良い苗を後から選別できるように、いくつか穴をあけて、タネをまいておきましょう。

これでタネまきの作業は完了ですが、注意することが1点だけあります。

それは「土をかぶせる深さ」です。

植物のタネの中には「好光性(こうこうせい)」「嫌光性(けんこうせい)」という性質を持つものがあります。

種子のタイプ
  • 好光性(こうこうせい)種子

発芽するときに光が必要なタネ

  • 嫌光性(けんこうせい)種子

発芽するときに光を嫌う(暗黒が必要な)タネ

ヒマワリのタネは嫌光性種子なので、やや深めにタネを埋め、光が入らないようにしっかりと土をかけてあげてください。

発芽してきたら、定期的に肥料をあげましょう。

液体肥料なら1週間に1回

固形肥料なら1~2か月に1回

くらいの頻度であげます。

間引きをする

鉢の中にいくつも芽が出ていたら、「間引き」という作業を行います。

品種にもよりますが、ヒマワリは1株が大きくなる植物なので、1鉢で育てられるのは1本(もしくは2本)が妥当です。

これよりも多くの芽が出ていた場合は、植物どうしが競合しないように、早い段階で芽をつんであげます。

この作業を「間引き」といいます。

何だかもったいない気もしますが、元気なヒマワリを咲かせるために、生育の良い株を残してその他の株は思い切って間引きをしてみてください。

支柱を立てる

植物が成長してだんだん背が高くなってくると、風などの衝撃で茎が折れてしまうことがあります。

一度折れてしまうと元には戻らず、最悪の場合は枯れてしまうこともあるため、この事態は避けたいところです。

そこで登場するのが支柱です。

茎に添わせるように支柱を打って、麻ひもなどで結んでおけば、植物が折れたり、倒れたりするのを防げます。

注意点として、ひもを結ぶときは少し緩めにしておきましょう。

きつく結んでしまうと、茎が成長して太くなるときにひもが食い込んでしまって、茎を傷つけてしまうことがあります。

上の 写真のように、成長する分のゆとりを確保した状態でひもを8の字に結ぶのがおすすめです。

背丈が伸びたら、ひもを追加して上まで誘引していきましょう。

ピンチについて

品種にもよりますが、スタンダードタイプのヒマワリは一本の太い茎が伸びていき、頂点に一つの大きな花をつけます。

こうしたタイプのヒマワリでも、太い茎の脇から細い茎が出てきたり、脇芽からつぼみが出てきたりすることがあります。

こうした茎やつぼみを放っておくと余分な栄養を取られてしまい、メインの茎や花の生育に悪い影響が出てしまいます。

脇から出てきた芽や茎、つぼみを見つけたら早めにハサミや手で取ってあげてください。

この作業のことをピンチ『摘心(てきしん)・摘蕾(てきらい)』といいます。

開花~タネ取り

ここまでくれば、みなさんの前には立派なヒマワリが咲いているはずです。

思う存分、美しい夏のヒマワリを楽しんでください。

花が終わる頃に、中心部のタネが太ってきます。

収穫して乾燥しておけば、来年もタネを使うことができます

ただし、子どもの世代なので、親と同じ花の色や形が出るとは限りませ

まとめ

いかがでしたか?

本日の内容をおさえておけば、あなたのガーデンで元気なヒマワリが咲いてくれるはずです。

本日の要点をまとめておきます。

  • 大きめの鉢を選ぶ
  • タネは嫌光性種子(光を嫌う)なので、深めに植え、しっかりと土をかける
  • たくさん芽が出てきた場合は間引きをする
  • 大きくなってきたら支柱を立てる
  • 脇から芽やつぼみが出てきたらピンチ(摘心・摘蕾)をする

ヒマワリは日なたの温度がある場所で栽培すれば、生育旺盛で初心者でも安心して育てることができます。

是非、みなさんもヒマワリを育てて夏のガーデンに彩りを添えてください。

それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。