そんな疑問にお答えする記事です。
春のガーデニングシーズンや夏の家庭菜園も終わりが近づいてくると、秋の植物の仕込みが始まります。
「まだ早いよ!」
と思っていると、あっという間に仕込み時が過ぎてしまうのは私もよく経験しています
そうならないためにも、あらかじめ育てたい植物をピックアップしておくことをおすすめします。
本日は晩夏に仕込んで、秋に花を咲かせる球根植物「サフラン」の育て方をご紹介します。
- サフランは「クロッカス」という球根植物の仲間
- 晩夏に植え付けて、気温15℃を下回ると開花する
- 葉が枯れたら、梅雨前には球根を掘り上げる
- めしべを収穫すれば、サフラン料理を楽しめる
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
仕事と趣味の両面から植物を触っている経験を活かして分かりやすく解説いたします。
サフランはきれいな花を咲かせることに加えて、めしべはサフランライスの材料にもなる高級食材です。
「見てよし、食べてよし」の楽しい植物です。
栽培したことがない方は、ぜひこの記事を読んでチャレンジしてみてください!
サフランってどんな植物?
サフランは(Crocus sativus)という名前の植物で、俗に「クロッカス」と呼ばれる球根植物の一種です。
- 一般的な「クロッカス」をご存じの方は、秋に植え付けて、早春に花が咲く植物というイメージがあるかもしれません
- サフランは、「秋咲きクロッカス」と呼ばれており、早い時期に花が咲くタイプのクロッカスです
サフラン栽培のポイントは無理に「手をかけない」こと
サフランは晩夏に球根を植え付けますが、実際に花や葉が出てくるのは秋~冬です。
気温も低く、土が乾くのもゆっくりなので、頻繁に水をあげる必要もありません。
春や夏に育てる植物とは違い、植え付けた後は無理に過保護にせず、じっと待つこともサフランの栽培では大切です。
サフランの球根の植え付け
球根の植え付けは夏の気温が落ち着き始めた8月下旬~9月頃行います。
鉢(プランター)でも地植えでも栽培可能です。
鉢植えの場合、用土は市販の園芸用培土で問題ありません。
球根2つ分くらいの深さの穴を掘って、球根を植え付けましょう。
サフランの水やり
植え付けが8月下旬~9月でまだ暑さが残っている時期なので、水のやり過ぎによるムレや根腐れには注意が必要です。
- 植え付け直後の球根は根や芽が出ていないため、水やりは極力控えます
- 秋になり気温が徐々に下がってくると発芽してくるので、これ以降は土が乾いてきたら水やりをしましょう
サフランを栽培する時期は涼しい秋~冬が中心です。
夏に比べて土が乾く速度はゆっくりです。
サフランは乾燥に強いので、しっかり土が乾いてから水やりをするペースを守りましょう。
サフランの肥料
サフランははじめに花が咲いて、後から葉が出てきます。
葉の役割は、光合成をして次の世代の球根に栄養を蓄えることです。
充実した葉を出させるために、「緩効性肥料」や油かすなどの「有機質肥料」を与えることで、充実した球根を育てることができます。
大きな球根が採れれば、翌年も立派な花を咲かせてくれます
肥料のことがよく分からないという方は、こちらの記事もご覧ください。
球根の掘り上げ・保存
サフランは冬の間葉が展開し、春頃に休眠に入ります。
- 地上部はなくなってしまいますが、球根は地面の下に残っています。
- 植えっぱなしで梅雨を迎えると球根が腐ってしまう可能性があるので、球根を掘り上げて乾燥させておきましょう。
光や雨の当たらない環境で、次の植え付け時期(8月下旬~9月頃)まで保管します。
(室内の薄暗い場所がおすすめです)
サフランの収穫
サフランの花は、気温が15℃前後になると開花します。
サフランの花の「めしべ」は、サフランライスの材料になる高級食材です。
- 花が咲くと、花の中心からオレンジ色の舌のようなものが3本垂れ下がってきます
- これがサフランの「めしべ」です
花を楽しみつつ、ぜひ収穫しておきましょう。
めしべを採取し、よく乾燥させ密閉容器に入れておけば、保存が可能です。
注意点は、一つの花から3本しかめしべが採れないことです。
欲しいめしべの数だけ球根を育てましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本日は秋に咲くクロッカスの仲間「サフラン」についてご紹介しました。
- サフランは「クロッカス」という球根植物の仲間
- 夏に植え付けて、気温15℃を下回ると開花する
- 葉が枯れたら、梅雨前には球根を掘り上げる
- めしべを収穫すればサフラン料理を楽しめる
サフランは上手に管理すれば、毎年花も楽しめて食材も採れるお得な球根植物です。
梅雨の前に球根を掘り上げるという作業が少し面倒ですが、栽培自体は全く難しくないので、球根初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。