チャイブが増えすぎて鉢がパンパンに
チャイブの植え替えの方法を詳しく知りたい
そんな方におすすめの記事です。
チャイブはとても生育旺盛なハーブです。
チャイブはネギの仲間で、地面の下に球根を作ります
この球根は、1~2年ごとに分裂して数が増えていく性質があります
チャイブが順調に生育していくと、球根の数が年々増えていき、植えている鉢がパンパンになってしまったり、地植えしている面積がどんどん広がってしまいます。
チャイブが増えすぎる状況を正常化する効果的な方法は「植え替え」です。
この記事をご覧の方は、チャイブの育て方が上手で、球根がどんどん増えてしまう幸せな悩みをお持ちの方が大半ではないかと思います。
▼チャイブの球根をさらに増やしたいという方のための解説は過去にさせていただきました
本日はチャイブが増えすぎた場合の「植え替え」の方法を詳しく解説していきます。
- チャイブの植え替え=増えすぎた球根を掘り上げ、数を減らして再び植え付ける
- 植え替えに最適な時期は春・秋
- 植え替えの頻度は2~3年に1回がおすすめ
- 植え替えのタイミングで土もリフレッシュ
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
増えすぎたチャイブは植え替えで対処
チャイブはネギの仲間で球根系のハーブです。
チャイブはおよそ1~2年のサイクルで球根を分裂させて個体数を増やしていきます(分球といいます)
メンテナンスをせずに放置しておくと、チャイブはあっという間に凄まじい数に増えてしまいます
チャイブが増えるのは嬉しいことですが、鉢や花壇がいっぱいになってしまうと密植状態となり、水や栄養の取り合いが起こるため、健全な生長ができなくなってしまいます
そこで「植え替え」の出番というわけです。
チャイブの植え替え方法
実際にチャイブの植え替えの方法を解説していきます。
- まず、球根を掘り上げます
鉢植えの場合は根鉢を崩さずにチャイブを鉢から抜き出します
地植えの場合はチャイブの株の中心から少し離れた場所にスコップを入れて、球根を傷つけないようにそっと掘り上げます
株を掘り上げたら、塊状になっている部分をよく観察してみてください。
分球したチャイブの球根が密集しているはずです。
この球根を1球ずつにほぐしていきます。
無理に根を引きちぎらずに、そっと叩いたり、指でほどいたりしながら球根をばらしていきます
鉢のサイズや花壇の大きさに応じて球根を減らし、再び埋め戻します。
球根をまとめて植えておくと、ある程度ボリュームが出ます
(例:掘り上げた球根が10球なら、2、3球の束にして植える)
余った球根は、スペースに余裕があれば別の鉢や花壇に植え付けても良いでしょう。
1~2年で増殖してしまうため、同じ鉢に全ての球根を埋め戻すのはNGです
鉢植えの場合は植え替えのタイミングで必ず土を新しいものに交換しましょう。
チャイブにおすすめの用土については後述します。
地植えの場合もたい肥などを足して土壌改良をしてから植え付けることをおすすめします。
チャイブの植え替え時期は春と秋がおすすめ
チャイブの植え替えは気候がマイルドな春(3~5月)と秋(9~10月)に行うのがおすすめです。
夏場の過酷な環境で植え替えを行うと、チャイブが苦手とする「高温・多湿」の環境によりそのまま衰弱していく場合があるため避けた方が無難です
冬場にも植え替え可能ですが、春になるまでは芽が吹きません。
また、球根の凍結には十分注意しましょう。
チャイブの植え替えの頻度は2~3年に1回
チャイブは2~3年に1回の頻度で植え替えるのがおすすめです。
チャイブの球根は1~2年で2~3球ずつ増えていきます。
チャイブは、大きな球根はその年のうちに分球しますが、小さな球根は分球しません
小さな球根は、一年間栽培して太らせることで翌年に分球します
つまり、球根の大きさによって増えるタイミングにばらつきがあります。
2~3年栽培すれば、ほとんどの球根が1回は分球することになるため、このくらいのスパンを目安に植え替えを行うことで、元気な株の状態をキープすることができます
植え替えのタイミングで土もリフレッシュ
株分けで球根を掘り上げたら、土も一緒に交換しましょう。
古くなった土は形が崩れ、徐々に水持ちや水はけが悪くなっていきます
市販の土を使う場合は、プロトリーフの「ハーブの土」がおすすめです。
- 鉢植えの場合は市販の「ハーブの土」や「園芸用培土」に植え替えます。
チャレンジできる方は、自分で土を配合するのがおすすめです
2~3種類の土を用意していただく必要がありますが、水はけ・水持ちのバランスに優れた良い土を作ることができます
チャイブには
【赤玉土:腐葉土=7:3】
【赤玉土:腐葉土:軽石=6:3:1】
の配合がおすすめです。
▼土の配合について詳しく解説した記事も用意しています。
- 地植えの場合は、株分けのタイミングでチャイブの周りの土を多めに掘り上げて、「ハーブの土」や「園芸用培土」を新たに混ぜ込む、あるいは「たい肥」などを入れて土壌改良をしてから再び植え付けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本日はチャイブが増えすぎた場合の対処法である「植え替え」の方法を解説しました。
- チャイブの植え替え=増えすぎた球根を掘り上げ、数を減らして再び植え付ける
- 植え替えに最適な時期は春・秋
- 植え替えの頻度は2~3年に1回がおすすめ
- 植え替えのタイミングで土もリフレッシュ
チャイブはハーブの中でも比較的強く育てやすい植物です。
株が枯れてしまう心配はほとんどありませんが、逆に個体数がどんどん増えていきます。
増えすぎたチャイブの球根を「植え替え」で定期的リフレッシュしてあげることがチャイブを上手に育てるポイントです。
この記事では全てのチャイブの栽培のポイントをご紹介できていません!
▼チャイブの育て方を幅広く解説した記事も用意していますので、こちらもチェックしてみてください。
チャイブを作りこなして、ハーブのある暮らしを楽しみましょう!
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。