皆さんは「ハーブを栽培してみたい!」
と思ったことはありませんか?
そんなお悩みにお答えする記事です。
ハーブといっても、その種類は非常に多く、栽培の方法も様々です。
本日は、一度植えたら基本的には植えっぱなしでもOKな多年生のハーブをご紹介していきます
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
仕事と趣味の両面から植物を触っている経験を活かして分かりやすく解説します。
多年生のハーブは、一度植えてしまえば、翌年以降も毎年育ち続けます!
ガーデニング初心者にも育てやすいハーブをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ミント
ハーブの中でも最も有名なハーブの一つではないでしょうか。
ミントには様々な種類があり、「スペアミント」や「ペパーミント」をご存知の方は多いと思います。
生命力が非常に高く、栽培もしやすいため、はじめて植物を栽培する方にもおすすめです
そんなミントは、地面に植えておくと庭を覆いつくすほど広がってしまうため、鉢植えをおすすめします。
茎をハサミで切って水に挿しておけば切り口から根が出るため、簡単に増やすこともできます
根付きの茎を土に植えてあげれば1つの個体として生長します。
屋外で栽培する場合は、冬に一度地上部が枯れますが、翌春に再び芽が出てきます。
屋内で栽培すれば一年中葉を収穫することができます。
すぐに鉢いっぱいに根が広がってしまいますので、一年に1回株分けをしてあげるのが理想的です。
地面の下に芽のついた茎(ランナー)がたくさん走っていますので、冬にランナーの一部を切り取って土に埋めておけば簡単に株分けすることができます。
▼ミントを育ててみたい!という方はこちらの記事をご覧ください
ローズマリー
ローズマリーも生育旺盛で非常に育てやすい植物です。
枝先からどんどん新しい枝を伸ばして上方向や横方向に広がって成長していきます。
春には青紫色の花が咲きます。
実は、ローズマリーは「樹木」に分類されるハーブです。
つまり、古くなった基部の枝から木質化していきます。
木質化した部分からは枝や葉が出てこないため、年々、木質化した部分が増えてグリーンの割合が少なくなってしまいます。
その場合は定期的に切り戻しをして、下から新しい枝を吹かせましょう。
また、挿し木による繁殖も可能なので、老化が進んでしまった場合は新たな個体を植えなおすのも良いでしょう。
▼ローズマリーの栽培に興味がある方はこちらの記事へお進みください
フレンチラベンダー(ストエカス)
一般的に「ラベンダー」と呼ばれていますが、販売されているのは一種類ではありません。
- ラベンダー(イングリッシュラベンダー)
- フレンチラベンダー
- スパイクラベンダー
- レースラベンダー
などの種類があり、それぞれ香りも異なります。
ラベンダーは高温・多湿を嫌う植物です。
つまり、日本(本州)の梅雨~梅雨明け(夏)の気候を好まず、ほとんどのラベンダーは弱ってしまいます。
そんな中でも、フレンチラベンダーは耐暑性・耐寒性が高く、日本(本州)の気候でも元気に育ってくれる優秀な種類です。
特にこだわりがない場合は、圧倒的に管理がしやすいフレンチラベンダーがおすすめです。
いずれのラベンダーも過湿を避けるために、水はけの良い土に植えて風通しの良い場所で管理しましょう。
レースラベンダーは直射日光で葉焼けをする場合があるので、半日陰で管理してください。
また、スパイクラベンダー、レースラベンダーは耐寒性が低いため、冬は屋内で管理をする必要があります。
▼フレンチラベンダーを育ててみたい方はこちらへどうぞ!
タイム
ミントやラベンダーと同じく、「タイム」は総称で、様々な種類があります。
上に立ち上がるタイプや地面を這うタイプがあり、それぞれ香りも異なります。
生育も旺盛でどんどん広がっていきます。
グランドカバーやキッチンハーブに最適なハーブなので、ぜひ育ててみてください。
ローズマリーほど顕著ではありませんが、古くなってくると枝が木質化します
挿し木が簡単にできますので、数年に1回は株を更新してあげるときれいな状態を維持できます。
▼タイムはキッチンハーブとしてもおすすめです!
カモミール(ローマン)
カモミールと呼ばれる植物は主にカモミール(ジャーマン)、カモミール(ローマン)の2タイプがあります。
- ジャーマンは Matricaria chamomillaという植物で一年草
- ローマンは Chamaemelum nobileという植物で多年草
花は似ていますが、全く別の植物です。
ジャーマンは花に香りがあり、ローマンは花に加えて葉にも香りがあります
ローマンは多年草ですので、一度植えたら毎年花を咲かせてくれます
夏場の蒸れに弱いので、こちらも水はけの良い土を使って育ててあげましょう
▼花もきれいなので、香りと花を両方楽しめるハーブです
チャイブ
ネギの仲間で香りが良く、和洋中のどれにでも合わせられるキッチンハーブです。
丈夫な植物なので、初心者の方でも安心して育てることができます。
花も咲くので、鑑賞用としても優秀です。
球根植物なので、掘り上げると小さな球根がたくさんついています(分球)。
小分けにして植えてあげればどんどん生長していくので、簡単に繁殖することが可能です。
私はこれまで100種類以上のハーブを栽培してきましたが、その中でもチャイブは育てやすさバツグンです。
▼とにかく栽培が簡単!個人的に1番おすすめのハーブです
レモンバーム(メリッサ)
葉を傷つけたり、こすったりすると心地よいレモンの香りのするハーブです。
蚊などの虫が嫌うシトラール、シトロネラールなどの精油成分を含んでいるため、精油を利用すれば虫よけ効果も期待できます。
繁殖力が高く、短い期間でボリュームのある株に生長します。
大きくなり過ぎたときは低く刈り込むことで、再びたくさんの葉が吹いてきます。
耐寒性も強いため、多少の寒さではグリーンの状態を維持することができます。
まとめ
いかがでしたか?
本日は一度植え付ければ、毎年楽しめる多年生のハーブを7つご紹介しました。
- ミント
- ローズマリー
- フレンチラベンダー
- タイム
- カモミール(ローマン)
- チャイブ
- レモンバーム(メリッサ)
どなたでも簡単に栽培できる植物をご紹介していますので、気になる植物がある方はぜひ栽培にチャレンジしてみてください。
初めて植物を栽培するという方は、ミントやチャイブが簡単に栽培できるのでおすすめです。
ハーブ栽培は、鑑賞して楽しむだけでなく、気軽に収穫して料理やポプリなどに利用できるのが魅力の一つです。
皆さんもハーブを栽培して香りのあるガーデニングライフを楽しみませんか?
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。