そんなお悩みを解決する記事です。
みなさんはお庭の植物を植えるとき、どんな土を使っていますか?
どんな植物も全て同じ土を使って育てているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
市販の園芸用培土を使って育てていると、
- あまり元気のない植物が出てきたり
- 何となく水はけが悪い鉢があったりしませんか?
用土によって植物の生育は大きく変わります。
水はけが悪い土を使っていると、鉢の中に水が溜まり根腐れを起こしてしまったり、充実した根がいつまでも出て来ず健全な苗が育たない場合があります。
そんな経験がある方は、自分で用土を作って植物を育ててみませんか?
本日ご紹介する2つの用土を混ぜ合わせるだけで、園芸の世界でプロも使っている優秀なオリジナル用土を作ることができます。
この用土をベースとして使うことで、土壌の環境が良くなり、元気な植物を育てられるようになります。
「土作りなんて難しそう…」
と思う方もいらっしゃると思いますが、大丈夫です!
この記事を読めば、ガーデニング初心者でも簡単に土作りができるようになります。
ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
- 栽培環境は人それぞれ⇒市販の土だけが正解ではない
- オリジナル用土は赤玉土、腐葉土を混ぜ合わせるだけ
- 赤玉土:腐葉土=7:3が基本形
- 土の粒の大きさや種類を増やせば、カスタマイズの幅は無限大
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 色々な植物に合わせた土づくりを経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
仕事と趣味で植物を扱っている経験を活かして分かりやすく解説します。
今回ご紹介する土は2つの用土をブレンドした「基本の土」です。
園芸の世界ではプロもこの土をベースにするほど優れものの用土です。
もちろん、そのまま使っても良いですし、さらに用土を足してカスタマイズすることもできます。
今日からオリジナル用土を使ってガーデニングをさらに楽しみましょう。
順番に解説していきます。
なぜ土づくりが必要なの?
ガーデニングを楽しまれている方は全国各地にいらっしゃいます。
当然ながら、お住まいの地域や環境により、気温・日照などの条件は様々です。
育てている植物も人それぞれです。
たとえば…
皆さん、植物を育てる環境は様々です。
なのに、どんな植物にでも「よく分からないから市販の園芸用培土の一択」という方は意外と多いのではないでしょうか?
植物のことを考えると、「どんな植物でも、どんな環境でも同じ土を使って育てる」というのは少し違うのかなと思います
植物を育てる環境や育てる植物の種類によって、水はけの良い土、水持ちの良い土などの求められている土が違います。
本日ご紹介する用土はこういった環境に柔軟に対応できる用土です。
まず、オリジナル用土の基本形をご紹介します。
オリジナル用土はそのまま使っていただくことも出来ますし、ここに新たな用土を足したり、配合割合を変えることで、色々な植物や環境に適合する用土に自分でカスタマイズすることもできます
まずは基本をおさえていただき、少し慣れてきたら色々と自分なりに配合を変えてみましょう。
土作りもガーデニングの楽しみの一つです。
オリジナルの土の正体は赤玉土と腐葉土
オリジナル用土に使う2つの土は「赤玉土」と「腐葉土」という土になります。
この2種類を混ぜ合わせることで、園芸の世界で基本となるオリジナル用土が出来上がります。
それぞれの土を簡単に説明します。
赤玉土
関東ローム層の赤土を乾燥させた土で、多孔質(粒に細かい穴がたくさん空いている)のため、保水性、排水性のバランスが良く、肥料持ちも良い土です
まさに万能の土ですね!
基本的には「大粒、中粒、小粒」に選別されて販売されています。
植物によって粒の大きさを変えて使いますが、
今回のオリジナル用土の基本形には「小粒」を使います。
肥料成分が入っていないので、どんな植物にも使える扱いやすい土です。
後述する腐葉土と合わせて使うことが多いです。
腐葉土
植物の葉や枝、樹皮などを微生物により発酵、分解させた有機質の用土です
腐葉土を使うことで、土の中に有益な微生物が増え、元気な植物が育ちやすくなります。
単体で使用することはなく、ベースとなる土に混ぜ込んで使います。
今回ご紹介しているオリジナル用土では、有機質の腐葉土と無機質の赤玉土を組み合わせることで非常にバランスの良い土に仕上がります。
おすすめの配合割合は赤玉土:腐葉土=7:3
オリジナル用土の作り方は簡単で、ご紹介した二つの土を赤玉土:腐葉土=7:3の割合で混ぜるだけです。
これで万能のオリジナル用土が完成しました。
保水性、排水性のバランスが良く、クセがないため
鉢植えで栽培するほとんどの植物はこの用土で問題なく育てることができます
腐葉土は配合されているものの、市販の園芸用培土のように肥料が入っていないため、化成肥料や有機質肥料を使って肥料成分を補いましょう。
肥料について分からない方はこちらの記事を参考にしてみてください。
植物や環境に合わせて土をカスタマイズ
そのままでも十分優秀なオリジナル用土ですが、他の土と組み合わせることでさらに細かく用土をカスタマイズすることができます。
色々な土を組みわせることで、より幅広い栽培環境や植物にフィットした土を作ることができるようになります。
例えば、過湿(水が多い状態)を嫌うハーブ類などを育てる場合は、オリジナル用土に水はけの良い土を足すことで、ハーブが好む土にカスタマイズできます。
- 赤玉土の粒の大きさを変える(大粒の方が空間ができる)
- 排水性の高い用土を加える(軽石など)
- 水持ちの良い用土を加える(黒土など)
これらの土の種類や配合割合を変えて植物や環境に合った土にバランスを取っていきます。
私は主に上の写真の
- 赤玉土(小粒)
- 赤玉土(中粒)
- 腐葉土
- 軽石(細粒or小粒)
この4つをベースに基本用土を作って、ここから植物に合わせて配合割合を変えたり、他の用土を足したりしながら土作りをしています。
お持ちの市販の園芸培土にご紹介した土のどれかを足すだけでも土の特性はかなり変わります
植物のことを考えながら土の配合を考えるのも意外と楽しいものです。
市販の園芸用培土 一択ではなく、1から土を作ることもガーデニングの楽しみ方の一つなのかなと私は考えています
まとめ
いかがでしたか?
本日は赤玉土と腐葉土だけでできる「園芸の基本用土」についてご紹介いたしました。
- 栽培環境は人それぞれ⇒園芸用培土一択だけが正解ではない
- オリジナル用土は赤玉土、腐葉土を混ぜ合わせるだけ
- 赤玉土:腐葉土=7:3が基本形
- 土の粒の大きさや種類を増やせば、カスタマイズの幅は無限大
⇒赤玉土(小・中・大粒)、腐葉土、ひゅうが土(排水性)、黒土(保水性)
ガーデニング初心者でも2種類の土を用意するだけで、簡単に優秀な土を作ることができます。
少し面倒にも感じますが、自分で土から作るのもガーデニングの楽しみの一つかなと思います。
本日の記事を参考に、オリジナル用土でガーデニングを楽しんでいただけたら嬉しいです。
▼この記事の他にもガーデニングに役立つ様々な知識を記事にしています
ご興味のある方は、「ガーデニングの教科書」の記事たちをチェックしてみてください!
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。