植物

【初心者でも安心】トマトの育て方 【栽培のポイントまとめ】

  • 初めてトマトを栽培するんだけど、どうやって管理するの?
  • 今年はきれいに仕立ててみたいんだけど、どうやればいいか分からない

そんな疑問にお答えする記事です。

前編の記事では、トマトを栽培するまでの準備編ということで、植え付けまでに必要な道具や苗選びについて解説をしました。

こぶた

後編となるこの記事では、トマトの苗を植え付けた後の実際の管理方法について解説していきます

既にトマトの仕立て方をご存じの方は、復習の意味を兼ねてご覧いただけると嬉しいです。

本日の要点
  • トマトはひたすら「わき芽かき」とのたたかい
  • トマトの花は全て同じ方向に咲く
  • 終点の高さを決めて、ピンチしよう
  • 大玉トマトは摘果も必要

順番に解説していきます。

トマトを上手に育てるコツは「わき芽かき」にあり

トマト栽培で最も大事な作業

それは「わき芽かき」です。

こぶた

「わき芽かき」をするかどうかどうかで、トマトの草姿はまるで別物に変わります!

トマトはメインの茎(主茎)の葉の付け根にもれなく「わき芽」と呼ばれる小さな芽が出てきます

トマトは基本的に、主茎を伸ばしていき、そこについた花に実を着けさせます。

ところが、わき芽を放置すると、わき芽が主茎並みに太く、大きく生長していき、うっそうとした森のような樹形になってしまいます。

わき芽を放置するデメリット
  • わき芽を伸ばすために余分なエネルギーを使ってしまう
  • 実を着けすぎて栄養が分散してしまう
  • 森のような樹形になると風通しがわるく、病気が発生しやすい
  • 日当たりも悪くなり、充実した実ができない

書ききれないほどたくさんあります…

このように、わき芽かきをしないと良いトマトが収穫できませんので、大変な作業ですが、わき芽を除去していきましょう。

また、わき芽は出来るだけ早い段階で取っていくこともポイントです

こうすることで、余分な栄養も取られにくく

傷口も小さく済み病気が侵入するリスクも低くおさえることができます。

わき芽の取り方は、小さいうちに手でつまんで取るのが一番です。

もしもわき芽が大きくなってしまった場合は、無理に手で取ろうとすると、引きちぎれてしまい、傷口が大きくなってしまうため、ハサミで切りましょう

ただし、ハサミを使いまわすことで、病気に感染するリスクが高まります。

ハサミを使用する場合は、アルコールでこまめに消毒して使うようにしましょう。

トマトの花の咲き方を理解しよう

実は、トマトの花本葉の数との間には密接な関係があります。

はじめての花(第一花房)が着く位置は、本葉の数を下から数えて7枚目前後の位置といわれています

葉の枚数をチェックして、第一花房がしっかり着くかどうかを確認しましょう。

また、トマトは第一花房以降の花の着き方にも法則があります。

花が着いたら葉が3枚出て、また花が着いて、葉が3枚出て…

と、繰り返していきます。

イメージはこんな感じです。

いかがでしょうか?

ぽん

葉が3枚出ると花房が1つ着いていることに気がつきましたか?

さらに、ここでもう1つの法則にお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。

そうです。

本葉3枚につき1つの花房を着ける特性上、花は常に同じ方向に着くことになります。

支柱などを入れる場合は、花房が着く反対側に入れてあげることで花を傷つける心配がなくなります

支柱は120~180cmくらいが目安です

トマトの仕立て方~1本仕立て? 2本仕立て?~

ミニトマトは1本仕立ての他に、2本仕立てにすることも可能です。

ポピュラーな仕立て方は「2本仕立て」です

2本仕立ての方法

第一花房のすぐ下に、生長の良い側枝が出てきます(上の写真を参照)

2本仕立てにする場合は、この側枝を取り除かずに、主茎と一緒に育てていきます。

支柱はそれぞれに必要ですので、2本設置してあげましょう。

トマトの苗が目標の高さに到達したら…頭をピンチ!

トマトの茎は、そのまま育てていくと延々と主茎(真ん中の太い茎)を伸ばしていきます

ですので、

自分が収穫できる高さまで支柱で誘引した後は、自分の手で主茎をピンチしてあげましょう

※ピンチ:摘心 主茎の先端を切り生長を止めること

主茎をピンチすることで、上へ伸びる生長が止まり、栄養分が果実へ集中するようになります。

あとは下の段から熟していく果実を順番に収穫していきましょう。

トマトの摘果について(大玉トマトのみ)

大玉トマトは1つの花房に6~7個の果実を着けます。

ミニトマトは全て育てて大丈夫ですが、大玉トマトの場合は、全て育ててしまうと、それぞれに十分な栄養が行きわたりません

そのため、摘果をして1つの花房に最高でも3~4個程度まで果実を減らしてあげましょう

肥料を忘れずに与える

トマトの苗を植え付けたら、忘れずに肥料を与えましょう

色々な種類の肥料がありますが、初心者の方には緩効性肥料がおすすめです。

プロミック(緩効性肥料)は、鉢の中に置いておくだけで、肥料の成分がゆっくりと溶けだして、肥料の効果が長い期間続く優れものです。

2,3粒与えておき、肥料の形がなくなってきたら、再び肥料を置いてあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?

本日はトマトの植え付け直後~収穫までの栽培方法について解説しました。

本日のまとめ
  • トマトはひたすら「わき芽かき」とのたたかい
  • トマトの花は全て同じ方向に咲く
  • 終点の高さを決めて、ピンチしよう
  • 大玉トマトは摘果も必要

トマト栽培はとにかく「わき芽かき」がポイントです。

一度わき芽を放置してしまうと

どれが主茎か分からなくなってしまったり、

「わき芽のわき芽」が次々と出てきて、株が生い茂り、管理が行き届かなくなってしまいます

大変ですが、序盤は2~3日に1回くらいのペースでわき芽が出ていないかチェックして、キッチリと仕立てて、きれいで美味しいトマトを作っていきましょう

本日ご紹介したテクニックがお役に立てば嬉しいです。

それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。