ハーブ

ミントの植え替え方【時期や手順について解説】

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育てているミントが大きくなりすぎて鉢がパンパンに!

最近、新しい芽があまり出て来ない…元気な株にするにはどうすればいいの?

ミントを育てている方は、こんなお悩みをお持ちではありませんか?

このような状態のミントは、鉢の中で株が広がり過ぎてしまい、これ以上大きくなれずに目詰まりを起こしている可能性があります

ミントは生育旺盛な植物で、身動きが取れない状態を嫌います。

常にどこかに株を広げることが出来るスペースを作ってあげることが、ミントを上手に作りこなすポイントです

鉢の中でパンパンになってしまったミントが再び自由に動き回ることのできるスペースを作ってあげる作業、それが植え替えです。

植え替えのタイミングで株のボリュームを小さくして、再び株が広がるスペースを確保してあげるとミントは元気な状態を取り戻します。

植え替えはミントにとって、最も重要な作業の一つです。

作業内容はとても簡単なので、ぜひこの記事を最後までお読みいただき、ミントの植え替えをマスターしてください!

本日の要点
  • ミントは植え替え必須の植物
  • 植え替えの頻度は1年に1回がおすすめ
  • 植え替えの時期はがおすすめ
  • 植え替えのタイミングで株を小さくすること!

仕事と趣味の両面から植物を触っている経験を活かして丁寧に解説していきます。

記事の信頼性(筆者について)
  • 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
  • 100種類以上のハーブの栽培を経験
  • ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上

ミントに「植え替え」が必要な理由

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そもそも何故ミントは植え替えをする必要があるのでしょうか?

ミントはとても生育旺盛な植物で、「ランナー」と呼ばれる地中を這う茎を次々と伸ばして生長していきます。

ミントはランナーが伸びた先で、新たに根と茎が発生し、ランナーを切り離しても一つの株として生きていけるようになります

よく「ミントを地植えしてはいけない!

と言われるのは、ランナーが際限なく横方向に展開して、地植えのスペースを覆いつくしてしまうからです。

そのため、多くの方はミントをプランター(鉢)で管理しているのではないかと思います。

プランターを使ってランナーの動きを制限すれば、意図しない場所にミントが広がることを防止できるため、管理がとても楽になります

しかし、ミントのプランター栽培には1つ大きなデメリットがあります。

それは、プランターの中でランナーがあっという間に張り巡らされ、すぐに目詰まりを起こしてしまうことです。

新たなランナーを伸ばせなくなったミントは次第に生育する力が弱まり新しい芽を吹かせられなくなっていきます。

生き生きとしたミントを育てるためのポイントは、ランナーが伸びる場所を確保すること

この「ランナーが伸びるスペースを確保する作業」こそが「植え替え」になります。

植え替えとは…

  • プランターの中で塊状になってしまったミントのランナーをほぐして
  • ランナーの一部を切り取ってプランターに植え付ける

そんな作業です。

ミントは生育スピードが速いため、他の植物よりも植え替えが重要な植物です

逆に、植え替えがキッチリと出来ていれば、他の植物より簡単に生き生きとした株に仕立てることができます。

ミントの植え替えの手順

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ミントの植え替えの手順を解説します。

①地上部を全て刈り込みます

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②プランターから地下部を取り出します。

ランナーがプランターいっぱいに広がっているはずです。

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実際に植え替えで使うのは、この中のほんの一部です。

③ハサミやスコップなどでランナーの一部を切り取ります。

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このとき、ランナーから新芽が出ているものを選ぶと植え付け後にスムーズに芽が吹いてきます。

④プランターの7分目くらいの高さまで新しい土を敷き詰めます。

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⑤切り取ったランナーをプランターの真ん中に置き、8分目まで土をかぶせます。

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植え替えはこれで完了です。

一週間くらい様子をみて、根が活着したら肥料を与えましょう

効果が長く持続する緩効性肥料液肥がおすすめです

ペンタガーデンPROは、植物の生育に有益なALA(5-アミノレブリン酸)を配合している緩効性肥料です。

私も色々な植物で利用しています。

植え替えのポイントは、植え付けるランナーの量をあまり多くし過ぎないことです

植え付けるランナーの量が多いと、あっという間にプランターがいっぱいになり、植え替えの頻度が上がってしまいます。

「植え替えの頻度が高くなっても初めからボリュームが欲しい」という方は、ある程度大きめの塊を植え付けましょう。

ミントの植え替えの頻度は1年に1回が目安

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では、ミントはどのくらいの頻度で植え替えをすれば良いのでしょうか?

ミントをプランターで栽培していると、数か月でプランターの中がランナーでいっぱいになります。

この状態が続くと、新しい芽が吹きづらくなり次第に株が弱ってしまいます。

半年に1回くらいの頻度で植え替えをするのが理想ですが、植え替えばかりに時間を割けない方も多いと思います

1年に1回は植え替えをして、プランター中に張り巡らされたランナーをほぐして鉢の中の状態をリセットしてあげましょう。

ミントの植え替え時期は冬がおすすめ

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ミントの植え替えのタイミングについて解説します。

ミントは基本的に一年中植え替えが可能です。

  • 地上部が旺盛に生育しているとき(春・夏・秋
  • 地上部が休んでいる時期(

どちらも問題なく植え替えをすることができます。

植え替えの頻度が1年に1回なら冬がおすすめです

理由は2つあり、以下の通りです

  1. 地上部を刈り込む必要がない
  2. 病気のリスクが少ない

理由①冬なら地上部を刈り込む必要がないから

冬の植え替えをおすすめする理由その①は、地上部を刈り込む必要がないからです。

もちろん、刈り込みの手間がかからないというのもありますが、本当の理由は別にあります。

ミントが元気に生長している春~秋は光合成が活発です

春~秋はミントの生長に必要なエネルギーを作り出しています

春~秋に地上部を刈り込むと、光合成が一時的にストップします

生育に支障が出るリスクがあるため、休眠中の冬に植え替えをする方が無難です

理由②病害発生のリスクが低いため

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冬の植え替えをおすすめする理由その②は病害の発生リスクが低いためです。

その①でもご説明した通り、春~秋に植え替えを行うと、元気に育っている茎や葉を刈り込むことになります。

刈り込み=傷つける」ことになりますので、刈り込み部分が多いほど傷口から病原菌が侵入するリスクが増えてしまいます

地上部のない冬に植え替えを行えば、ランナーの一部を切り取る程度なので、ほとんど植物体を傷つけることなく植え替えができます。

そもそも気温が低いため病気が発生するリスクが低いのも冬に植え替えをする理由の一つです。

まとめ

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いかがでしたか?

本日はミントの植え替え方法を解説しました。

本日のおさらい
  • ミントは植え替え必須の植物
  • できるだけ株を小さくして植え替えること!
  • 植え替えの頻度は1年に1回がおすすめ
  • 植え替えの時期はがおすすめ

ミントは生育がとにかく旺盛な植物です。

プランターで栽培すると、すぐにランナーが伸びて鉢の中がいっぱいになり、目詰まりを起こしてしまいます。

そんな時は「植え替え」と同時に株をコンパクトにすることで再びランナーが伸びるスペースを確保してあげましょう

生き生きとした葉が出るミントを育てて、ガーデニングをさらに楽しみましょう!

植え替え以外の栽培ポイントについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください

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