3月に入り、いよいよ春は目前ですね。
ガーデニングを楽しむ方にとっては待ちに待った季節ではないでしょうか?
この記事では、そういったお悩みを解決するヒントをご紹介します。
今やガーデニングのスタイルは住環境によって千差万別です。
本日は、その中でも多年草を主体的に扱って寄せ植えをする「ナチュラルガーデン」についてご紹介していきます
ナチュラルガーデンのすすめ
上の画像は4月の我が家のガーデンスペースの一部を撮影したものです。
ここに写っている植物のほとんどは多年草と呼ばれる植物です。
つまり、我が家の庭は多年草を主体としたガーデンとなっています。
仕事で植物のガイドをしていると、ガーデニングにお悩みを持つ方から
- どんな植物を植えたらいいの?
- すぐ枯らしちゃって長続きしないんだけど…
- そもそも管理方法が分からない
といった質問をよくいただきます。
これらを解決する一つの答えが「多年草」を上手に使うことではないかと考えています。
そもそも多年草とは?
植え付けた植物がその年のうちに生涯を終える植物を「一年草」と呼びます。
これに対して休眠期があり、通年で植物が生存し続けるタイプの植物を「多年草」と呼びます。
さらに、多年草のうち
- 休眠期に地中で休眠する植物を「宿根草」といいます。
- 植物の器官の一部が肥大し、一定周期で生育と休眠を繰り返す植物を「球根植物」といいます。
色々な名前が出てきて複雑ですよね!
こちらの記事で植物のタイプを分かりやすく整理しています
エキナセアの冬の姿です。
地面の下でお休みしています。
こちらはラッキョウです。
球根ですね。
厳密には、鱗茎(りんけい)という器官で、葉が肥大したものです。
皆さんが食べるラッキョウもこの部分を食べています。
多年草はその名の通り、環境が整っていれば毎年更新を続けて生育します。
つまり、多年草をガーデンのベースにレイアウトすることで、2年目以降は植え付け・植え替えをすることなく、充実したガーデンを演出することが可能です
ここにアクセントとして季節を彩る一年草や多年草を追加していけば誰でも簡単に見ごたえのあるガーデンをつくることが出来るというわけです。
もう少し詳しく解説します。
レイアウトのコツ
多年草ガーデンをつくるにあたって、意識することは以下の2点です。
- ベースには鑑賞期間の長い植物やグリーンとして機能する多年草をチョイスする
- アクセントに季節感や彩りを意識した植物を盛り込む
それぞれ解説していきます。
ベースには鑑賞期間の長い植物やグリーンの多年草を
ガーデンのベースには、鑑賞期間が長く、アクセントとなる植物をきれいに見せることが出来る植物をチョイスすると良いでしょう。
基本的には常緑または春~秋くらいのスパンで鑑賞できる植物を選んでいきましょう。
上の写真では、グランドカバーとして「グレコマ」「ワイヤープランツ」を採用しています
また、「ヒューケラ」(グリーン、ブラウン、レッド)なども存在感のあるグリーンとしておすすめです
アクセントに季節感や彩りを意識した植物を盛り込む
ガーデンの個性を出していきます。
基本的には季節を感じることが出来る植物や色合いの良い植物などを植え、アクセントをつけていきます。
理想をいえば
冬の花→春の花→夏の花
というように、植物が連続して開花するように花のバトンを渡していけると、絶えず華やかなガーデンが演出できてグッドです。
例えば…
開花中
【冬】スイセン、ビオラ、アリッサム
【春】チューリップ、ワスレナグサ
この後、開花予定
【晩春~初夏】オダマキ(白)、デルフィニウム(青)、ヤグルマギク(紫)、ルリタマアザミ(紫)
こんな感じで、開花している花が途切れないように苗や球根を仕込んでおくことが庭づくりのポイントです。
まるでパズルをはめ込んでいくような作業で、私も毎年、あーだこーだ考えながら試行錯誤を繰り返しています
植物選びに正解はありません。
連続で開花しなくたっていいんです。
自分の好きな植物を選ぶことが何より一番大切ですので、ここは堅苦しく考えず、まずは実践してみましょう。
試行錯誤しているうちに、少しずつ楽しいガーデンが出来てくるはずです
まとめ
いかがでしたか?
多年草を使いこなすことで、植え付け・植え替えなどの作業負担を軽減しつつ、おしゃれな庭づくりが楽しめます。
- ベースには鑑賞期間の長い植物やグリーンとして機能する多年草をチョイスする
- アクセントに季節感や彩りを意識した植物を盛り込む
2つのポイントをおさえて、みなさんも季節感のあるオシャレな多年草ガーデンをつくってみてください!
自分好みの植物を庭に取り入れることで、現在のガーデンにもいっそう愛着がわいてくると思います。
これからのガーデニングシーズンを一緒に楽しみましょう!
▼この記事の他にもガーデニングに役立つ様々な知識を記事にしています
ご興味のある方は、「ガーデニングの教科書」の記事たちをチェックしてみてください!
では、また次のお部屋でお会いしましょう。
庭づくりをしてみたいけど、どうやったらいいの?
ガーデニングは好きだけど、管理がちょっと面倒…