そんな疑問にお答えする記事です。
- カモミールには「ローマン」と「ジャーマン」の2タイプがあります
- 後ほど2種類の違いをご説明しますが、実は全く違う植物なのです
- この記事では宿根草の「ローマン」タイプを『カモミール』と記載します
カモミールは、初夏にとても可愛らしい花を咲かせるハーブです
鑑賞用としてはもちろんのこと、花と葉にとても良い香りがあるため、アロマテラピーの世界でとても人気のあるハーブです
そんなカモミールを自分の手で育ててみたくありませんか?
- そんなこと言われても、育て方が分からない…
- 難しいんじゃないの?
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です!
カモミールの栽培はポイントをおさえれば、誰でも簡単に栽培できるハーブです!
本日はカモミール(ローマン)の上手な育て方をご紹介します
- カモミールには多年草の「ローマン」と一年草の「ジャーマン」がある
- 苗の植え付けは春、秋がおすすめ
- 高温と多湿が苦手なハーブ、水のやりすぎには注意
- 花が終わったら、刈り込みをして株を休ませる
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
仕事と趣味の両面から植物を触っている経験を活かして分かりやすく解説します
順番に解説していきます。
カモミール「ジャーマン」と「ローマン」 その違いは?

カモミールは大きく分けて「ジャーマン カモミール」と「ローマン カモミール」の2種類があります。
名前は同じカモミールで花もそっくりですが、実は全く別の植物です
それぞれのカモミールの特徴を簡単にご紹介します。
一年草のジャーマン カモミール

学名:Matricaria chamomilla
一年草の植物です。
花に良い香りがあり、葉は香りがほとんどありません。
カモミールティーで使われるのはこちらの「ジャーマン」がほとんどです。
▼「一年草がよくわからない」という方はこちらをご覧ください
多年草のローマン カモミール

学名:Chamaemelum nobile
今回ご紹介するハーブです。
- 多年草の植物なので、植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれます
- 花だけでなく、葉にも良い香りがあります
▼「多年草について詳しく知りたい!」という方はこちらもチェックしてみてください
ローマン カモミールの上手な育て方

カモミールの栽培で特に注意すべきポイントはずばり
梅雨時期や夏の高温・多湿です。
カモミールが枯れてしまう原因のほとんどは梅雨と夏場のムレによるものです
カモミールは過湿(水が多い状態)が苦手なハーブです。
この点に注意して、カモミールの上手な育て方のポイントを解説していきます。
ローマン カモミールの植え付け

カモミールは鉢植え、地植えどちらでも栽培できます
気候が穏やかな春または秋の植え付けがおすすめです
地植えの場合は、横にどんどん広がっていく植物なので、スペースを広めに確保するか、定期的にスコップなどで株を切って好みの大きさに調整しましょう。
湿っぽい環境が苦手なので、水はけの良い土を使って植え付けをしていきます。
鉢栽培の場合は、市販の園芸用培土やハーブの土に植え付けます。
プロトリーフの「ハーブの土」は市販の土の中でも水はけが抜群に良く、過湿が苦手なハーブの栽培にピッタリの土です。
また用土は自分で作ることもできます。
私も自分で土をブレンドして植物を植え付けています
また、鉢の底に「鉢底石」と呼ばれる軽石を入れてから植え付けをすることで、さらに水はけが良くなります。
ローマン カモミールの水やり

カモミールは鉢の中にずっと水が滞っている環境は苦手です。
土の表面が乾く前に頻繁に水やりをすると根腐れを起こしたり、ムレによって枯れる原因となります
まずは水はけの良い土に植え付け、土が乾いたら水やりをするようにしましょう
梅雨の長雨やムレに弱いため、鉢栽培の方は軒下や雨が当たりにくい場所で栽培して、自分の手で水やりするとさらに上手に栽培できます
▼過湿に弱い植物たちのお世話のポイントもまとめています
ローマン カモミールの肥料について

カモミールは春~秋に葉が茂ります。
この時期に肥料を与えると青々とした元気な葉が出てくるようになります。
プロミックなどの「緩効性肥料」を株元に置いてあげると、ゆっくりと肥料の効果が持続するのでおすすめです。
また、初夏に花が咲いてきたら、液肥を2週間に1回程度与えると元気を維持できます。
▼「肥料のことがよく分からない!」という方はこちらもご覧ください
カモミールの管理は日なた?日かげ?

カモミールは日なたを好む植物です。
明るく日の当たる場所で管理しましょう。
ただし、日差しが強すぎることが原因で、気温や地温(地面の温度)が上がる場合もあります。
あまりにも温度が上昇する夏場の昼間などは、鉢を日かげに移動するか、「寒冷紗」などを使って日かげを作ってあげるのがおすすめです
花が枯れてきたら地際まで刈り込む

カモミールは花が終わると、茶色く枯れていきます。
これは花が枯れているだけで、株自体は元気に生きています。

長く花をつけていると、余分なエネルギーを消耗してしまうため、見た目が悪くなってきたら、早めに地際で花を刈り込んであげましょう。
カモミールの花の収穫タイミングは「満開」で

初夏に咲いた花や葉を収穫し、風通しの良い日陰で乾燥させておけば、ハーブティーやポプリなどに利用することもできます。
乾燥させた葉は気密性の高い入れ物にいれておくことで保存が可能です。
花は時間の経過とともに香りが強くなります
咲き始めではなく、満開で収穫するのがおすすめです
花を強く触ると香りが出てきますので、香りが強くなってきてから収穫しましょう。
葉は春~秋まで収穫可能です。
まとめ

いかがでしたか?
本日は自宅でローマン カモミールを楽しむための栽培方法や利用方法についてご紹介しました。
- カモミールには多年草の「ローマン」と一年草の「ジャーマン」がある
- 苗の植え付けは春~秋がおすすめ
- 高温と多湿が苦手なハーブ、水のやりすぎには注意
- 花が終わったら、刈り込みをして株を休ませる
ローマン カモミールは一度植え付ければ、植えっぱなしOKで誰でも簡単に栽培できるハーブです。
梅雨や夏場の水のやり過ぎに注意してきれいな花を咲かせてハーブを楽しみましょう!
この記事を読んで、ローマン カモミールにご興味を持っていただければ嬉しいです。
▼カモミール以外にもおすすめのハーブはたくさんあります
以下の記事では育てやすくて、味や香りも楽しめるおすすめハーブをご紹介しています
ぜひ色々なハーブを育ててみてください!
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。