ハーブを栽培してみたいんだけどおすすめのハーブは?
ミント栽培は簡単と聞いたけど、注意点はある?
そんな方におすすめの記事です。
ミントはとても強い植物で、植物を栽培したことがない方でも簡単に育てることができます
また、どんどん広がっていく茎を切り取って別の場所に植え付ければ、株を増やすこともできます
実は「ミント」という植物は存在しません。
「〇〇ミント」や「△△ハッカ」というように、たくさんの種類があり、「ミント」というのは、これらの仲間の総称です
一例をお見せします。
・スペアミント
・ペパーミント
・パイナップルミント
・アップルミント
それぞれ葉の形や香りにも特徴があり、バリエーションが豊かなのもミントの魅力の一つです。
そんなミントを自分で育ててみませんか?
生命力の高いミントの管理で難しいポイントはありませんのでご安心ください
しかし、生命力が高いからこそ、放置しておくと雑草のように繁茂するため、きれいな状態を維持するテクニックを身に付けておく必要があります
本日は、購入したミントを上手に育てる方法を解説していきます。
- ミントの地植えは危険!横に広いプランターがオススメ
- 用土は市販の園芸用培土でOK
- 水と肥料、日当たりを好む
- 定期的に切り戻し(剪定)することがポイント
- 1~2年に1回は植え替える
- 挿し芽で増やすこともできる
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
仕事と趣味の両面から植物を触っている経験を活かして植物の正しい情報を発信します。
ミントの地植えは危険!プランター栽培がおすすめ
まずはミントの植え付けについて解説します。
ミントは「ランナー」と呼ばれる「地中を這う茎」を横に伸ばして生長していきます。
ミントを地植えしてしまうと、ランナーを伸ばし周囲はあっという間にミントに覆いつくされてしまいます
ミントの植え付けのポイントは、ランナーが外に逃げないようにプランター(鉢)を使って栽培するのがおすすめです
ミントの根は浅く、とにかくランナーで横方向に株を広げていくため、浅型で横に広いプランターに植え付けるのがおすすめです。
ボウル型のプランターなどは見た目も良く、ミントとの相性も良いプランターです。
現在の株より大きめのサイズを選びましょう。
プランターの大きさに関わらず、ミントはわずか1年でプランター内がパンパンになるほど旺盛に生育します。
ミントの植え付けには市販の園芸用培土がおすすめ
ポット苗などを購入したら、出来るだけ早く広めのプランターに植え付けてあげましょう。
ミントはとにかく横に株を広げたい植物です
ポットのまま放置しておくと、あっという間にポット内で根(芽)詰まりを起こしてしまいます
- まずプランターの底に鉢底石を敷き、底に水がたまらないようにします。
この商品は、鉢底石がネットに入っていて簡単に設置できるため、とても便利です。
- 次に用土を入れ、プランターの真ん中にミントを配置しましょう。
ミントはあっという間に横方向にランナーを伸ばすため、寄せ植えなどには向きません
1プランターに1株植えがおすすめです
用土は市販の園芸用培土を使いましょう。
安心のハイポネックス製の用土です。
マグァンプKという緩効性肥料が入っているため、水やりだけでも長い期間肥料の効果が続きます。
ミントの水やりはたっぷりと 肥料も必要
水と肥料について解説します。
ミントは水を好むハーブです。
鉢の中が乾燥しないように、「たっぷり」を意識して水やりをしましょう
ランナーが伸びてくると根の量がとても多くなるため、あっという間に鉢の中の水を吸い上げてしまいます。
夏は朝夕の2回の水やりがおすすめです。
ミントは新陳代謝が活発なハーブです。
肥料が不足していると、すぐに葉の色が悪くなり、新たな芽が吹かなくなってしまいます
肥料は切らさないように定期的に与えましょう
長期間じわじわと効果が持続する緩効性肥料を鉢の中に入れておくのがおすすめです
また、液肥を2週間に1度与えると常に健全な状態をキープすることができます
プロミックは土の上に置いておくだけなので、とても便利な肥料です。
液肥は他の草花にも使えるため、1本持っておくと便利です。
ミントは定期的な剪定(切り戻し)が必要
ミントの剪定(切り戻し)について解説します。
ミントはとても生育旺盛なハーブです。
上手に管理できれば、冬を除き常に葉が生い茂る状態をキープすることができます
ですが、新陳代謝が活発なハーブなので、茎が伸びたまま放置していると、あっという間に葉が黄色くなってしまいます。
下から次々と新しい芽が出てくるため、茎が伸びてきたらこまめに剪定(切り戻し)をしましょう
新しい茎に養分が行きわたるように、古い茎を株元に近い高さまで切り戻して、新旧の茎を入れ替えるイメージで剪定(切り戻し)していきます
特に気温がマイルドな春と秋は新しい芽が活発に動くため、剪定(切り戻し)の適期です。
茎をあまり伸ばさず、こまめに剪定(切り戻し)すると、常に新しい葉が吹いている状態が続き、ミントをきれいに見せることができます。
ミントの植え替えは1~2年に1回の頻度で
ミント栽培に必須の「植え替え」について解説します。
ミントは空いているスペースがあれば、すぐにランナーを伸ばして広がっていくため、あっという間にプランターいっぱいに株が広がります
ミントはランナーの先端から出てきた茎が最も新しく、活発です。
最初に鉢の真ん中に植え付けた株からランナーが「外へ、外へ」と伸びていき、内側の古い株から徐々に老朽化していくため、「ドーナツ状」に株が広がっていきます
ランナーがプランターの外側の壁にぶつかると、これ以上株を広げることができず、ミントは老化の一途をたどることになります。
そこで、植え替えの出番です。
ミントの植え替えは、これ以上外側に行くことができなくなったミントの先端のランナーを切り取って、鉢の真ん中に戻してあげる作業です
植え替えの時期は植物が地下で休んでいる冬に行うのがおすすめです。
- プランターを逆さまして、塊状になったミントを取り出す
- 外側に逃げている新しいランナーを少しだけ切り取る
- プランターに鉢底石と用土を入れる
- プランターの真ん中にランナーを置き、土をかぶせる
これで植え替えは完了です。
植え替えに使用するランナーの量は上の写真が目安です
少なく感じるかもしれませんが、1年後には植え替え前の写真と同じ量のランナーが鉢全体にまわります
残ったランナーを別のプランターに植え付ければ2倍、3倍と株を増殖させることもできます。
ランナーは1年でプランター中を駆け巡るため、植え替えの頻度は1年に1回が理想的です。
少なくとも2年に1回は植え替えをしてあげないと、どんなに強いミントでも老化して枯死してしまうこともあります。
ミントは挿し芽でも増殖可能
ミントの繁殖方法について解説します。
ミントは植え替えのときに掘り上げたランナーをプランターに埋めておけば簡単に増殖させることができます。
植え替えのタイミングは冬なので、それ以外のタイミングで株を増やしたい場合は「挿し芽」で株を増やすのがおすすめです。
挿し芽の方法
挿し芽の手順をご紹介します。
ミントは非常に発根しやすい植物で、適当な長さにカットした茎を水に挿しておくだけでも十分に発根します。
用土に挿す場合の手順は以下の通りです。
・茎を5~10cm程度の長さでカットする
切り口を斜めにカットすると、表面積が広がり、発根率が高まる傾向があります。
・下の方の余分な葉を落とす
腐り防止のため、用土に挿す部分の葉は全て取り除きます。
・用土に挿す
用土は肥料成分入っていないバーミキュライトや赤玉土、鹿沼土などがおすすめです。
また、切り口に発根促進剤を付けると発根率が高まります。
ミントはとても発根しやすいため、挿し木の練習に向いている植物です
挿し木を試したことのない方は、ぜひミントを使って挿し木をしてみましょう
まとめ
いかがでしたか?
本日はミントの栽培ポイントについて解説しました。
- ミントの地植えは危険!横に広いプランターがオススメ
- 用土は市販の園芸用培土でOK
- 水と肥料、日当たりを好む
- 定期的に切り戻し(剪定)することがポイント
- 1~2年に1回は植え替える
- 挿し芽で増やすこともできる
ランナーの対策さえ攻略できれば、ミントは丈夫で育てやすく、ガーデンのグリーンやキッチンハーブとしても優秀です。
色々な種類のミントの中からお気に入りのミントを見つけてぜひ栽培にチャレンジしてみてください!
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。