ガーデニング初心者さんへ

挿し木を成功させるには? 【発根させるコツを5つ紹介】

  • 挿し木の成功率を高めるにはどうすればいいの?
  • 挿し木を上手に発根させるコツを教えて欲しい

そんなお悩みを解決するための記事です。

「挿し木」は自分の好きな植物のクローンを作ることができるテクニックの1つです。

見事、発根すれば、お気に入りの植物を2株、3株と増やすことができます。

しかし、挿し木の材料は無限ではありません。

貴重な植物体の一部を使うわけですから、少しでも成功率を高めたいところです。

挿し木を成功させるには、おさえておきたいコツがいくつか存在します。

私はかつて、仕事で何百万本という数の挿し木を扱ってきました

本日は、これまでの経験をもとに挿し木の成功率を高めるためのコツを5つご紹介します

この記事の要点
  • 挿し穂の葉の枚数は少な目
  • 挿し穂が腐りにくい土を選ぶ
  • 湿度を高めにキープ
  • 地温を上げる
  • 発根促進剤を使う

記事の信頼性(筆者について)
  • 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
  • 仕事では年間に百万本以上の挿し木を扱っていた
  • ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上

仕事と趣味の両面から植物を触っている経験を活かして正しい知識を発信します。

挿し木を成功させるコツは5つ

挿し木」は植物の枝や茎を土に挿して発根させるテクニックです

まだ根がない植物体を扱うため、自分で水を吸い上げる力はほとんどありません

「挿し木を成功させるためのコツ」はずばり

  • いかに挿し穂にダメージを与えないか
  • 挿し穂のスタミナが底を尽きる前にいかに早く発根させるか

これを踏まえたうえで、挿し木の成功率を高めるポイントを5つご紹介します。

  1. 挿し穂の葉の枚数を少な目に調整する
  2. 用土は肥料が入っていないものをチョイス
  3. 湿度を高めにキープ
  4. 地温を高めに保つ
  5. 発根促進剤を使う

5つのポイントを実践すれば、挿し木の成功率は必ず高まります

実際に業務で挿し木を行う場合も、5つのポイントを忠実に守って作業します

それぞれのポイントを順番に解説していきます。

葉の枚数を少なく調整する

まずは挿し穂を準備しましょう。

取ってきたばかりの挿し穂は葉がたくさんついています

土に挿す部分より下に葉がついていると腐敗の原因になりますので、全て取り除きます

さらにもうひと手間加えていきます。

葉の面積を半分程度にカットして、表面積を小さくすることで蒸散量を抑えることが可能です。

挿し木をするときに一番大切なポイントは、とにかく「挿し穂の水分をキープすること」です。

水分が逃げていくとと植物はあっという間にしおれてしまいます

当然ですが、挿し穂には根がありません。

自由に水を吸い上げることができない挿し穂は、植物体内の水分が蒸散によりどんどん減っていく状態です。

葉を半分にカットして面積を小さくすることで、水分が蒸発する量を最小限に

これで挿し穂の調整はOKです。

挿し木の用土について

次に穂を挿すための土について解説します。

挿し木に使う土選びのポイント挿し穂が腐敗しやすい土は使わない」ことです。

言い換えれば…

「肥料の入っている土」は使わないこと

ということになります。

肥料成分が入っている土を選んでしまうと、カビが発生したり、挿し穂が腐敗してしまう原因となってしまいます

挿し床に使う土は、清潔で肥料成分が入っていない

  • バーミキュライト
  • 赤玉土
  • 鹿沼土

などがおすすめです。

挿し床の湿度をキープ

湿度のキープは挿し木を成功させるために最も大切なポイントです。

最も大切なポイントの割に、実践している方が少ない印象です

丈夫な植物放置していても根が出ることもありますが、ほとんどの植物はこのままでは表面が乾燥してしおれてしまいます

ではどうすれば良いの?

植物の表面が常に高い湿度をキープするように工夫することが重要です。

湿度キープの方法

ビニール袋で挿し床全体を密閉する

こまめに霧吹きで葉の表面を湿らせる

これで湿度100%近くを維持することができます。

挿し木は「水分管理がとても大切」です。

根がない分、水を吸い上げる速度より、蒸散で水分を失う速度の方が圧倒的に速いため、水分の収支バランスが崩れてしまうと、すぐにしおれてしまいます。

ビニール袋霧吹きを使って湿度の高い空間を作ってあげる

注意点として、ビニールによる密閉はムレが発生しやすくなるため、定期的に換気をして滞留した空気を交換してあげてください

▼ビニール袋を使った挿し木について詳しく解説した記事も用意しています。

ビニール袋を使って湿度を高める「密閉挿し」の方法

地温は高い方が発根しやすい

前項までの3点を実践すれば、挿し木の成功率は大きく上昇するはずです。

発根が難しい植物を扱う場合、挿し床の温度を上げることで発根率が高まる傾向があります

気温の低い時期の挿し木は成功率が低い傾向にあります。

こういった場合は農業用の電熱線マット使い捨てカイロなどを上手く使って(カイロは少し離して使用)地温を温めると良い結果が得られることが多いです。

業務用では、挿し床の下に電熱線を這わせたり、温水を循環させています。

地温を上げるだけで発根率、発根量、発根スピードは段違いです

発根が悪い場合は、地温を上げる工夫をしてみましょう。

挿し穂に発根促進剤をつける

発根促進剤を使用することで発根率の上昇が期待できます

一般的には発根を促す植物ホルモンを使用します。

商品名で「ルートン」や「オキシベロン」などが有名です。

挿し穂の切り口に直接塗布したり、挿し穂を水溶液に浸漬したりして使用します。

植物にもよりますが、発根率が上昇し、発根量も増加する傾向があります。

特にルートンは価格も安く、コストパフォーマンスが高くておすすめです

▼ルートンの使い方や効果について詳しくまとめた記事も用意しています。

ルートンとは?使い方や効果を解説

まとめ

いかがでしたか?

本日は挿し木の成功率を上げるためのポイントを5つ解説いたしました。

本日のおさらい
  • 挿し穂の葉の枚数は少な目
  • 挿し穂が腐りにくい土を選ぶ
  • 湿度を高めにキープ
  • 地温を上げる
  • 発根促進剤を使う

挿し木は「いかに植物体の表面から水を逃がさないようにするか」が成功の秘訣です。

本日ご紹介した挿し木のコツを実践して、お気に入りの植物をたくさん増やしましょう!

▼これから挿し木をはじめたい!という方はこちらをご覧ください

挿し木に必要なものと作業のポイントを紹介

▼この記事の他にもガーデニングに役立つ様々な知識を記事にしています

ご興味のある方は、「ガーデニングの教科書」の記事たちをチェックしてみてください!

それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。