そんな疑問にお答えする記事です。
ガーデニングには様々な作業やテクニックがあります。
植え付け、水・肥料やり、切り戻しなどなど…
コツを知っておくと、1ランク上のお世話ができるようになるスキルがたくさんあります
また、それぞれの作業に「必要なアイテム」や「あると便利なアイテム」があります。
本日はこれまでの記事でご紹介してきた作業やテクニックとおすすめアイテムをまとめてご紹介します。
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 数百種類の植物の栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
この記事を読んで、ガーデニングに必要な作業やアイテムについての知識を深めていただけると嬉しいです。
植え付け
まず植物を購入したら、「鉢植え」か「地植え」のどちらかを選んで植え付けしていきます。
鉢植え
準備した鉢に用土を入れ、植物を植え付ける作業です。
- 鉢
- 用土
- 鉢底石
- 緩効性肥料
- 移植ごて
- 鉢底石を入れることで、鉢の中の排水性が良くなり、根腐れなどが起きにくくなります
- 元肥を入れることで、植物のスタミナが上がり、イキイキと生長します(緩効性肥料でOKです)
- 土を入れる量は鉢の8分目に留める⇒水やりをしたときに一時的に水が溜まる場所(ウォータースペースと言います)をしっかりと確保すること
鉢底石は最初からネットに入っている商品を買うと、出し入れがとても楽でおすすめです。
用土は「市販の園芸用培土を購入する」パターンと「自分で土を配合する」パターンがあります。
植え付けが終わったら、肥料を置いてあげましょう。
おすすめの肥料は後ほど「肥料」の項で分かりやすく解説します。
地植え
植物を地面に直接植え付ける作業です。
- 移植ごて
- 元肥
- 元肥をしっかりと混ぜ込むことで、その後の苗の生育に差がつきます
- 地植えは基本的に同じ土を使い続けるので、定期的な土壌改良が必要です
- 化成肥料だけでなく、土に良い微生物を呼び込むような堆肥などを入れると良い土が出来上がります
堆肥を土に加えると、植物にとって有益な微生物が土に住むようになります
こうした微生物が堆肥を食べる(分解する)と、植物は堆肥の中の栄養素を利用できるようになり、ぐんぐんと生長します
化成肥料のように鋭い効果はありませんが、土を健康にすることで、植物も健全な生長をする良い循環を生み出すのが「堆肥」です
地植えの方はぜひ堆肥を使ってみてください。
水やり
お世話の基本、水やりについてです。
- ジョウロ
- ホース・ノズル
- しっかりと土が乾いているか確認してから水やりをしましょう
- 常に鉢の中に水がある状態だと、貧弱な根=貧弱な植物になってしまいます
- 土をカラカラにしてしまうのは良くありませんが、多少乾きを演出してから水やりをするのが上手な水やりの方法です
以外と知られていない、「水やり」と「根の生長」との関係。
過湿に弱い植物を育てるときには、水やりに注意が必要です。
肥料やり
充実した植物の生長に肥料は欠かせません。
- 緩効性肥料
- 液肥
- 有機質肥料
- 肥料の効果を切らさないようにすることが大切です
- 長い期間肥料の効果が続く「緩効性肥料」が便利でおすすめです
- たい肥や油かすなどの有機質の肥料を与えることで、良い微生物が土に住みつき、土壌改良の効果があります
プロミックを土の上に置いておけば、水やりのたびにゆっくりと肥料成分が溶けだして、じんわりと植物に効いていくため、鉢栽培には必須のアイテムです
花がら摘み
花が咲き終わってしぼんだ花を取り除く作業です。
- はさみ(園芸用)
- (アルコール)
- 花がらを放っておくと、受粉して種ができてしまい植物に負担がかかってしまいます
- めしべを残すと種がついてしまうので、めしべは確実に取り除きましょう
- 病気を防ぐため、別の株に移るときはアルコールではさみを消毒すると安心です
メンテナンスのあり・なしで植物の寿命は大きく変わります。
▼花を長持ちさせるメンテナンスの方法を解説した記事を用意しています
ピンチ
ピンチは生長中の茎や枝の先端をカットして脇芽の生長を促すテクニックです。
トータルの芽の数が増えるため、ボリュームのある株に仕立てることができます。
- はさみ(園芸用)
- (アルコール)
- (肥料)
- 植物は頂点の芽が優先的に伸びるという特徴があります(頂芽優勢といいます)
- 先端の芽をカット(ピンチ)するとわき芽とよばれる芽がいくつも横から出てきます
- ピンチをすることによって芽の数が多くなるため、株のボリュームが増します
- ピンチした後はに肥料を与えると、新しい芽がスムーズに出てきます
ピンチや切り戻しなどの作業には必ず「園芸用のハサミ」を使いましょう。
園芸用のハサミは先端が鋭く、細かな作業がしやすい形になっているため、他の茎を傷つける心配がありません。
このハサミは先端も鋭く持ちやすいため、家でのガーデニング作業で重宝しています。
下の作業の写真で使用しているのがこのハサミです。
切り戻し
切り戻しは伸びすぎた茎や枝を低い位置までカットして、生育をリセットさせるテクニックです。
植物の老化を防いだり、草丈をコントロールすることができます。
- はさみ(剪定バサミ)
- (アルコール)
- (肥料)
- 写真のように、株元から小さな芽(わき芽のもと)の少し上でカットすると、新しい芽がスムーズに出てきます
- わき芽は新しい枝ほど出やすく、古い枝ほど出にくい性質があります
- 切り戻しをし過ぎると、全く芽が出て来ないケースもあるため、一度に切り戻す枝の長さは全体の3分の1程度を目安にしましょう
木質化した枝を切る場合は、剪定バサミがあるととても便利です。
剪定バサミなら、少ない力でかなり太い枝もきれいに切ることができます。
切り口をきれいにしておくことは、病気のリスクも抑えることにも繋がります。
庭に樹木を植えているような方は、1本持っていると剪定の作業性がグンと上がります
私も剪定や切り戻し作業で「岡恒の剪定バサミ」をよく使っています。
▼ピンチ、切り戻しの方法をより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
挿し木
挿し木は根の付いていない茎や枝を用土に挿して、発根させることで個体を増殖させるテクニックです。
- 肥料成分の入っていない土
- はさみ(園芸用)
- 発根促進剤
- 腐敗を防ぐため、肥料成分が入っていない土を選びましょう
- こまめに霧吹きで葉を濡らしたり、ビニール袋をかぶせて湿度をキープしましょう
- ルートンなどの発根促進剤を使うと、発根率アップが期待できます
挿し木の用土にはバーミキュライトなどがおすすめです。
発根促進剤を使うと挿し木の成功率アップが期待できます
特に「ルートン」は価格が安く、コストパフォーマンスがとても高い商品でおすすめです。
株分け
株分けは根の付いている株を二つ以上に分けることで個体を増殖させるテクニックです。
特になし(作業手袋があると便利)
- 株分けは主に2つのタイプがあります
- ランナーなどでつながった個体を切り離す
- 本体を直接割って分割する
- 株分けしたばかりの根は弱っているため、水の吸い上げが悪い状態です
- 水のやり過ぎは根腐れの原因にもなるため、注意が必要です
- 肥料も同様で、株分けから一週間ほど株を休ませてから肥料を与えましょう。
▼株分けについて詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
まとめ
いかがでしたか?
本日は、ガーデニングの主な作業や必要アイテムをご紹介しました。
「知らなかった」
「実践していなかった」
という作業があれば、関連記事をお読みいただき、今後のガーデニングにお役立ていただけると嬉しいです。
▼ご紹介した記事の他にもガーデニングに役立つ様々な知識を記事にしています
ご興味のある方は、「ガーデニングの教科書」の記事たちをチェックしてみてください!