ガーデニング初心者さんへ

過湿に弱い植物を上手に育てるポイントを解説

職場で仕事をしていると、お客様からこんなお悩みを相談されることがあります。

  • 植物を育ててもすぐに枯らしてしまうんだけど、どうすればいいの?
  • 一生懸命育てているのに植物が枯れてしまう

皆さんも上記のような経験をされたことはありませんか?

正確な原因は植物の状態を見なければ分かりませんが、植物が枯れてしまう原因はある程度決まっています

その中でも最も多い原因の1つが植物の水管理です。

植物を大切に育てている人ほど注意しておきたいのが、「水のやり過ぎによる鉢内の環境の悪化」です。

とはいえ、

  • いきなり言われても、どうやって防げばいいの?
  • 上手な水やりの方法が分からない

と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

本日は水やりによって植物を弱らせてしまうリスクを軽減するための方法をご紹介していきます。

本日の要点
  • しっかり乾きを演出してから水やりをする
  • 植物を植えるときに鉢底石を入れる
  • 自分で水はけの良い土を作ってみる

記事の信頼性(筆者について)
  • 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
  • これまで数百種類の植物の水やりを経験
  • ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上

仕事趣味の両面から植物を触っている経験を活かして分かりやすく解説いたします。

本日の内容をおさえていただければ、大切な植物と長くお付き合いできるようになり、

ガーデニングライフがさらに楽しくなるはずですので、ぜひ最後までお付き合いください。

順番に解説していきます。

土が乾いたら水やりをする

まずは「水やり」について解説していきます。

皆さんは、毎日のルーティーンで水やりをしていませんか?

確かに植物は生きていくために水が必要です。

ただし、必要なときに必要な量だけ」水を欲しています。

忙しい日常を送っている皆さんは、植物のことだけを監視しているわけにはいきません。

ですので、ある程度のところで折り合いをつけて水やりをすることになります。

だからこそ覚えておいていただきたいのが、乾きを確認してから水やりをする習慣です。

植物の根は、鉢の中の水を求めて伸びる習性があります。

鉢の中が乾いてくると、根は「水はどこだ!?」と水を求めて鉢中に根を張り巡らせていきます。

こうなると、植物からしっかりとした根が出てきて、水や肥料をしっかりと吸い上げる丈夫な植物に仕上がっていきます。

逆に、鉢の中に常に水がある状態を続けると、植物は「近くにたくさん水があるから根を伸ばさなくても安心」と、根を伸ばさなくなっていきます

結果として、根があまり成長しないため、植物の本体も貧弱になってしまい、ちょっとした環境の変化に耐えられなかったり、水分ストレスにも弱い植物となってしまいます。

充実した植物を育てるために、時にはあえて乾きを演出してあげることが大切です。

水やりは「根張り」と密接に関係しています。

今、本当に水が必要なのか?

鉢の中が湿っていたら、無理に水をあげずに様子を見てあげることも大切です。

植物を植えるときに鉢底石を入れる

水やりのし過ぎで植物が枯れてしまう場合、まず考えられる原因が「根腐れ」です。

植物が根腐れしてしまう主な原因は、「水やりで与えた水が抜け切らずに鉢の底に溜まってしまい、根を腐らせてしまうから」です。

では、どのようにすれば水が抜けやすい環境を作り出すことができるのでしょうか?

鉢底石」を使うことで水はけの良い環境を作ることができます。

鉢底石ってどうやって使うの?

植物を植えるときに、鉢の一番下に鉢底石(軽石など)を入れるだけです!

あとはいつも通り、土を入れて植物を植えればOKです。

これで、鉢の底に水がたまって根腐れを起こすリスクが大幅に軽減されます。

植物を植えるときは鉢底石を入れて、鉢の中の水環境を整えてあげましょう。

上の写真のように、はじめから鉢底石がネットに入っているタイプもあります。

こちらは、鉢底に1ネット入れるだけでOKなので、とても便利です。

自分で水はけの良い土を作ってみる

皆さんは植物を植えるときにどんな土を使っていますか?

一言で「土」といっても、水持ちや水はけなどの特徴は様々です。

過湿に弱い植物を育てるときは、自分で水はけの良い土を作るのもおすすめです。

  • 難しすぎるよ!
  • そんなこといちいちしてられないよ!

と思う方がほとんどだと思います。

ですので、ここでは誰でも簡単に万能の土が作れるようになる方法をご紹介します。

たった2種類の土を準備するだけで、園芸のプロも使う優秀な土を作ることができます。

赤玉土:腐葉土=7:3

この土は園芸の世界で「基本の土」と呼ばれています

もちろん、このまま使っても良いですし、

植物の好みに合わせて他の土を足すこともできます。

自分でブレンドした土に変えることによって、これまで枯らしてしまっていた植物が元気に育つようになるかもしれません。

次の項で簡単に水はけの良い土の作り方をご紹介します。

ベースになる土を準備する

soil

ブレンドに使う土は以下の3種類です

  1. 赤玉土(小粒)(左)
  2. 腐葉土(真ん中)
  3. ぼら土(ひゅうが土 細粒)(右)

①と②ベースに使い、③は水はけをよくしたいときに少し足します。

それぞれの土の特徴を簡単にご説明します。

3種の土の特徴
  • 赤玉土:保水性、排水性のバランスに優れた基本用土
  • 腐葉土:やや保水性に優れる。有機質(栄養)追加する目的で使用
  • ぼら土(ひゅうが土):排水性が非常に高い

土をブレンドする

赤玉:腐葉土=7:3を基本として使用します。

市販の園芸用培土だけで育てていた方はこの土に変えるだけで管理がしやすくなるかもしれません。

やや乾燥を好む植物を育てる場合は、ここに軽石(パーライト、ゼオライト、ひゅうが土など)を足していきます。

割合としては全体の1割程度で、赤玉:腐葉土;軽石=7:2:1程度を目安として、加減してください。

これで保水性・排水性に優れた土が出来上がりました!

前項の鉢底石と組み合わせることで、鉢の中の環境はかなり良好な状態になっているはずです。

▼土作りについて詳しく知りたい方はより詳しい記事を用意しています

オリジナル用土の配合について

まとめ

いかがでしたか?

本日は植物が枯れる理由の一つ、「水やり・水はけ」について解説しました。

本日のまとめ
  • しっかり乾きを演出してから水やりをする
  • 植物を植えるときに鉢底石を入れる
  • 自分で水はけの良い土を作ってみる

よく植物を枯らしてしまうけど、どうすれば良いのか分からない

という方は、是非この記事の方法を試してみてください。

元気な植物を育てて、ガーデニングを更に楽しみましょう!

▼この記事の他にもガーデニングに役立つ様々な知識を記事にしています

ご興味のある方は、「ガーデニングの教科書」の記事たちをチェックしてみてください!

それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。