- ナスを植えてみたけど、どうやって管理するの?
- 初心者でも上手に育てたい
そんな方におすすめの記事です。
家庭菜園初心者の方が元気なナスを上手に育てる方法、それは…
接ぎ木苗を購入することです。
- 接ぎ木苗を購入してナスを育てると
- 元気の良い株をきれいに仕立てることができます!
- 「長い期間」「たくさんの実を収穫」できます!
この記事では「接ぎ木苗の魅力」と「接ぎ木苗を使った上手なナスの育て方」を解説していきます。
- ナスの栽培は接ぎ木苗を使うことがポイント
- ナスの栽培期間は初夏~晩夏 生育が速い植物
- 植え付けは鉢(プランター)、地植え どちらでもOK
- 栽培のポイントは「水と肥料をたっぷりと」
- 仕立て方は3本仕立てがスタンダード(解説あり)
- あとは順番に収穫していくだけ!
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
仕事と趣味の両面から植物を触っている経験を活かして分かりやすく解説いたします。
ナスは接ぎ木苗からの栽培がおすすめ
ナスは種から育てることもできます。
5月頃に苗を植え付けたいので、種まきの適期は3~4月です
しかし、ナスの発芽適温は30℃近くで、
その時期の外の気温では発芽しません
何らかの方法で苗床を加温する必要があります。
これは少しテクニックが必要なので、この記事では苗からの栽培をおすすめします。
苗を選ぶときは「接ぎ木苗」と書かれているものを選ぶようにしましょう
こんなイメージです。
接ぎ木は、「穂木」と「台木」と呼ばれる別々の性質を持つ植物をつなぎ合わせることで、お互いのメリットを活かした1つの植物を作り出すテクニックです
接ぎ木をすることで「根張りが良い」「病気に強い」などの様々なメリットを得ることができます。
苗を買うとき、ほんの少しだけ高いですが、「接ぎ木苗」と書かれているものを購入するのがおすすめです。
ナスの栽培期間は初夏~晩夏 管理は短期集中!
ナスといえば、暑い時期に旺盛に生長する夏野菜の一つです。
ナスは暑い環境が得意で、寒い環境は苦手な植物です。
栽培期間は気温が高くなり始める「初夏」から、気温が下がり始める「晩夏」までがメインです
栽培期間が短い分、生育スピードがとても速い植物です。
ナスの植え付け
ナスは鉢(プランター)、地植えどちらでも栽培できます。
ナスは寒さが苦手なので、朝晩の冷え込みがなくなる5月頃に苗を植え付けます。
株は大きくなるので、鉢であれば6~7号(直径18~21cm)、地植えであれば50~60cm間隔で植え付けます
用土は市販の園芸用培土(野菜の土)で問題ありません。
初めから緩効性肥料が入っている園芸用土は肥料を与える必要がないため、初心者さんにもおすすめです
水を好む植物なので、柔らかくて水持ちの良い土を選びます。
ナスの水やり
ナスを育てるうえで、一番大切なポイントは「水管理」です。
5月下旬くらいから気温が上がってくると、凄まじいスピードでナスが生長してきます
ここからは水の消費量がグーンと増えるので、水切れを起こさないように、水やりの量も頻度も上げていきます。
特に夏場はすぐに乾燥して水切れを起こしやすくなります。
水切れを起こすとすぐにしおれてしまうので、「少し多め」を意識して、夏場の暑い日は1日2回を目安に水やりをしていきましょう
ナスの肥料やり
ナスは生長のスピードが速いため、肥料の効果を切らさないようにすることも大切です。
- 栽培期間中は緩効性肥料を置いておくと、じわじわと肥料の効果が出続けるので、必ず置いておきましょう
- ナスの花が咲き、実が着いてきたらすぐに効果の出る液肥を2週間に1回くらいの頻度で使ってあげると、よりスムーズに生長していきます
ナスの一番果は摘果する
植物体がまだ小さいうちに花や果実を着けてしまうと、余分なエネルギーを消耗してしまい、大きく生長する前にバテてしまいます。
もったいない気がしますが、その後の生長のために、一番花(果)が着いたら、早めに除去してあげましょう。
ナスの「わき芽かき」
ナスは葉の付け根から「わき芽」と呼ばれる茎が出てきます。
わき芽を放っておくと、どんどん大きくなって葉が茂り、風通しや日当たりが悪くなってしまいます
余分なエネルギーも消耗してしまうので、一番花より下のわき芽は除去するようにしましょう。
(仕立て方によって、わき芽を残す場合があります。詳しくは次項で解説)
ナスは2本・3本仕立てがスタンダード
前項で「わき芽を取る」と書きましたが、全てのわき芽を取ってしまうと、メインの茎が1本だけの状態になってしまいます。
これでも問題はありませんが、もう少し収穫量を増やすために、一番花のすぐ下のわき芽を残して育ててあげましょう。
イメージはこうです。
わき芽①だけ残せば「主茎+わき芽1本=2本仕立て」
さらにもう1つ下のわき芽②まで残せば「主茎+わき芽2本=3本仕立て」
となります。
一番花のすぐ下のわき芽①は勢いが強いので、これを残し育ててあげましょう。
残したわき芽①は第一側枝(そくし)、わき芽②は第二側枝と呼ばれます。
倒れないように支柱を立てる
株が倒れないように、全ての茎に支柱を立ててあげます。
(2本仕立てなら2本、3本仕立てなら3本)
- 支柱の結び方は必ずひもを「8の字」にして結んであげます
- 8の字結びにすることで、支柱と茎がこすれて傷ついたり、茎が必要以上に締め付けられるのを防ぐことができます
ナスの更新剪定
きれいに仕立てた株からは順調にナスが収穫できます。
しかし、次第に株が大きくなり、花や実の数が多くなってくると、ナスは「株疲れ」を起こしてしまいます
特に小さな鉢やプランターで栽培している場合は地上(葉や茎)と地下(根)のサイズがアンバランスになることが多く注意が必要です。
7月中旬~下旬くらいを目安に更新剪定(株の切り戻し)をして、地上部と地下部のバランスを整えてあげましょう。
株の大きさが半分程度になるまで刈り込む
とてもシンプルです。
多少、花や実が着いているかもしれませんが、思い切って切り戻しましょう。
早い時期に切り戻せば、株がリフレッシュして再び元気な茎が伸びてきます。
ナスの病害虫対策
ナスはハダニやアブラムシなどの害虫がつきやすく、うどんこ病などの病気も発生しやすい植物です。
そう思われている方がほとんどではないでしょうか?
我が家でも野菜をいくつも育てていますが、農薬は使わないようにしています。
農薬ほど鋭い効果を発揮するわけではありませんが、我が家では「ニームオイル」と市販の「オーガニック栽培用の殺虫・殺菌剤」を使用しています。
ニームという植物の種から採取した油で、虫を寄せ付けにくくする効果(忌避効果)があります
食品由来の成分で出来ている殺虫・殺菌効果の期待されるスプレー
おうちのガーデニングではあまり農薬を使いたくないものですよね
こういったアイテムを揃えておくことで、手軽に野菜の有機栽培ができます!
まとめ
いかがでしたか?
本日はナスの栽培ポイントについて解説しました。
- ナスは接ぎ木苗からの栽培がおすすめ
- ナスの栽培期間は初夏~晩夏 生育が速い植物
- 植え付けは鉢(プランター)、地植え どちらでもOK
- 栽培のポイントは「水と肥料をたっぷりと」
- 仕立て方は3本仕立てがスタンダード(解説あり)
- 更新剪定(切り戻し)で株をリフレッシュ
ナスの栽培は少し面倒な作業も含まれます。
ですが、小さな紫色の実が少しずつ大きくなっていく姿を楽しむのも家庭菜園ならではの醍醐味です。
たくさんの実を収穫して夏のガーデニングをエンジョイしましょう。
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。
接ぎ木苗って?