- ラベンダーにおすすめの土を知りたい
- 自分で土作りをしてハーブを栽培してみたい
そんな方におすすめの記事です。
ラベンダーは多くのハーブの中でも、とても湿気に弱いタイプのハーブです。
仕事柄、多くの方から「ラベンダーの栽培がうまくいかない」というお声を頂戴します。
そのほとんどの原因が過湿によるムレや根腐れによるものです
質問者さんの中にはラベンダーが湿気に弱いことをご存じの方も多く、「ちゃんと水やりを控えていたのに枯れてしまった」という方もいらっしゃいます。
- 水のやり過ぎで枯れる
- 水を控えても枯れる
何やら矛盾しているように感じますが、これには理由があります。
確かに、ラベンダーは湿気が多い環境が苦手です。
しかし、水やりを控え過ぎたことにより根が乾いてしまうと、根は大きなダメージを負ってしまいます。
一度損傷した根は水を上手く吸い上げられず、結果的にラベンダーが枯れてしまうというケースが非常に多いのです。
水の控え過ぎによる水切れでしおれてしまったラベンダーをたくさん見てきました
これまで多くのラベンダーを栽培してきましたが、「土が乾くまで水やりを控える」という発想に固執する必要はないと感じています。
それよりも、「毎日水やりしても、翌日にはしっかりと乾くような土に植える」ことがラベンダーの栽培には重要なことであると考えています。
これまでの栽培経験上、毎日のように水やりしてもサッと水が抜けてくれるような土にラベンダーを植えてあげれば、上手に栽培できます
本日はそんなラベンダーと相性の良い土の配合方法と水やりの方法について解説していきます。
- ラベンダーに最適な土はカンタンに配合できる(レシピあり)
- 水はけの良い土を配合すればたっぷり水やりをしてもOK
- 土の乾かしすぎは根を傷めるのでNG
- 肥料を使って健全な株を育てることも重要
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
これまで多くのラベンダーを育ててきた経験を活かして正しい情報を発信します。
ラベンダー栽培に適した土とは?
ラベンダーは過湿に弱いハーブです。
水やりをした後、いつまでも土に水が残っているような状態はラベンダーにとってストレスになります。
つまり、ラベンダーに適した土とは、「水が残らない土」=「水はけの良い土」ということになります。
水はけの良い土を用意する方法は2パターンあります。
- あらかじめ配合されている土を購入する
- 自分で土を配合する
ホームセンターやネット通販などで土を購入する場合は、いくつかの土がブレンドされているものを購入しましょう。
ラベンダーのような水はけの良い土を好むハーブには、プロトリーフ社の「ハーブの土」がおすすめです
この土は、通常の土に比べて水はけがとても良いため、水やりをしてもサッと水が抜けてくれます。
この土を使えば、水のやり過ぎが原因でラベンダーが枯れることはまずありません
価格は少し高めですが、十分に価値のある用土です。
購入した土を使う方はこれで上手にラベンダーを育てることができるはずです。
次の項では、自分で土を配合するときの考え方や具体的な方法を解説していきます。
ラベンダーに適した土の配合方法
ハーブにはラベンダーをはじめとする過湿に弱い植物が多く存在します。
こういった植物を他の草花と同じ土で育てるのはNGです
「どんな植物も同じ土に植えて、水やりの仕方で調節する」という考え方ではなく、
「それぞれの植物に合った土を使って、水やりは出来るだけ一定に」してあげる方が結果的に管理が楽で植物の生育も圧倒的に良くなります。
多くの方がそう感じると思いますし、現実的ではありません。
そこで…
- まずはどんな植物にもオールマイティーに使える鉢植え用の土を作りましょう
- 今回のラベンダーはこのオールマイティーな土に1つだけ別の土(軽石)を足した「水はけの良い土」に植え付けて管理します
地植えで栽培される方も、お使いの土の中に軽石を混ぜ込むことで水はけを大幅に改善することができます。
赤玉土と腐葉土を配合
まずは様々な植物に使える園芸の基本の土を作っていきます。
用意するのは「赤玉土(小粒)」と「腐葉土」という土です
この2つの土を7:3の割合で配合することで、園芸の世界ではプロも使用する非常に有名な万能の土が完成します。
水はけ(排水性)・水持ち(保水性)のバランスが良く、ほとんどの植物はこの土で問題なく栽培できます
また、それぞれの土は単価も安く、同量の園芸用培土を買うのとコスト的には変わりません。
これでベースになる土は完成しました。
万能の土に小さな軽石を配合して排水性アップ
ラベンダーのように湿気が苦手な植物は、先ほど完成した万能の土に軽石を足して、水はけを良くした土に植え付けるのがおすすめです。
- 【万能の土】+【軽石】=ラベンダーに最適な土
【軽石】は、パーライト、ゼオライト、ボラ土(ひゅうが土)などがおすすめです。
いずれかの軽石を万能の土に少量混ぜます(10~15%くらい)。
これで水はけの大幅な改善が期待できます。
この土を使えば、たくさん水やりをしてもサッと水が抜けてくれるので、鉢の中が過湿になることはありません。
また、鉢の中の土が乾くまで無理に水やりを控える必要もないため、管理がとても楽になり、ラベンダーの根に負担がかかる心配もありません。
水はけの良い土を配合すれば水やりはカンタン
水はけの良い土さえ配合できれば、ラベンダーの栽培は無理に水やりを控える必要はありません。
軽石を入れたおかげで、適度にすき間ができる構造になっていて、排水性と通気性の良い状態が保たれています。
また、土の隙間から空気が入ると、充実した根が張り、地上部も旺盛に生長していきます。
水はけの良い土を使えば、水やりの量を増やしても不要な水は下から抜け落ちていきますので、鉢の下から水が出てくるまでしっかりと水やりすることを心がけましょう
中途半端な水やりをすると、鉢全体に水が行きわたらず、根が乾いてしまう部分が出てきます。
一度根を乾かしてしまうと、根が損傷し水を吸い上げる力が弱まるため、結果的にラベンダーが枯れてしまうことにつながりますので、水やりの量を控えることは避けましょう。
水はけの良い土を配合して、しっかりと水やりをするのがラベンダーの上手な栽培のポイントです。
良い土に肥料を足してラベンダーを育てる
土を配合し、水を与えるだけではラベンダーは元気な株に生長しません。
肥料を与えることで、光合成だけでは不足するエネルギーを補うことができます。
- 鉢の中に固形肥料を置いておく
- 定期的に液体肥料を与える
より良いラベンダーを育てるためには、上手に肥料を使っていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本日はラベンダーに適した土の配合の方法と、それに合わせた水のやり方について解説しました。
- ラベンダーに適した土の配合は【赤玉土+腐葉土+軽石】
- 地植えの場合は軽石を混ぜ込むことで水はけが良くなる
- 良い土を配合できれば、水やりを控えなくてもOK
- 水の控えすぎは根を傷めるのでNG
- 肥料を使って健全な株を育てることも重要
ラベンダーは「水」にデリケートな植物です。
- 水のやり過ぎによる根腐れ
- 水の控えすぎによる根の損傷
いずれもラベンダーが枯れる原因となってしまいます。
しかし、これらは水はけの良い土を配合することで解決が可能です。
水はけの良い土を配合すれば、たっぷりと水やりをしても余分な水が土の隙間から抜け落ちていくため、無理に水を控える必要はありません
ラベンダーに最適な土を配合して、元気なラベンダーを育てましょう。
本日ご紹介した「ラベンダー栽培におすすめの土」はこちら▼
プロトリーフの「ハーブの土」は水はけが良く、ラベンダー栽培に最適な土といえます。
ラベンダーの土で困ったら、この土を使ってみてください。
自分で水はけの良い土を作る方法もあります
土づくりはご自宅のガーデンの環境に合わせて自分で土の配合を変えられるのがメリットです。
【万能の土】+【軽石】=ラベンダーに最適な土
興味のある方は、この記事を読んでまずは「万能の土」を作ってみましょう。
▼ラベンダーはいくつもの種類があります
その中でもフレンチラベンダーは特に育てやすく、きれいな花を咲かせるラベンダーです
お庭にフレンチラベンダーをお迎えしてみませんか?
栽培のポイントをおさえてラベンダー栽培を楽しみましょう!
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。
そんなこと言われても、1つ1つの植物に違う土を用意するのなんてムリ!