そんな疑問にお答えする記事です。
みなさんは「エゴマ」という野菜をご存じですか?
日本ではあまり聞きなれない香味野菜かもしれませんが、韓国などではとても人気の高い野菜として多くの料理に利用されています
どちらかと言えば、日本では健康志向が高まり、「えごま油」でご存じの方が多いかもしれません。
「えごま油なら使ったことがある」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- エゴマの種は油分を多く含んでいて、たくさんの油が取れます
- エゴマの種から搾った油が「えごま油」になります
そんなエゴマですが、姿形はシソと見分けがつかないほどよく似ています。
独特の香りがあり、日本では好みが分かれる野菜かもしれません。
これはエゴマを育てて食べてみるしかありません!
大丈夫です!
シソを作ったことがある方なら、必ずエゴマを作ることができます。
実は、エゴマはシソと作り方がほとんど変わりません
本日は、そんなエゴマの育て方をご紹介します。
- 植物の栽培を仕事として経験している夫婦が解説
- 100種類以上のハーブの栽培を経験
- ガーデニング歴は夫婦ともに20年以上
シソ(大葉)を育てたことがある方は、そのままの方法で栽培できます。
シソを育てたことがない方でも、この記事を読んで、ポイントを一緒に確認していきましょう!
- エゴマはシソにそっくりな野菜!風味は独特、育て方はほとんど同じ!
- 一年草で短期集中!
- 種から育ててみよう
- 鉢植え&地植え可能
- 水や肥料が大好きな植物
- ピンチで収穫量を増やそう
- 収穫した葉は「醬油漬け」がおすすめ⇒レシピあり
順番に解説していきます。
エゴマはシソの仲間
スーパーなどでもあまり売られていないエゴマの葉
という方も多いかと思います。
実はエゴマは、シソの仲間です。
シソに限りなく近い植物で、
シソの「変種」という分類になります
- 自然の中で(人為的ではなく)変異が起こったもの
- つまり、エゴマは野生のシソが勝手に変異して生まれた植物
なので、その姿はシソにそっくりです。
では、何が違うかというと、
ずばり「香り」です。
香りはシソと全く異なります。
- いわゆるシソの「シソらしい香り」は“ペリルアルデヒド”という成分に由来します
- 一方、エゴマの香りは“ペリラケトン”という成分がメインになってきます
韓国などでは、エゴマ独特の香りが好まれ、様々な料理に使われています。
日本でも焼肉屋さんに行くと、サンチュとともにエゴマの葉が出てくる場合もあります。
エゴマの栽培方法
エゴマはシソと同じく、春に種をまいて、秋には花を着けて一生を終える「春まき一年草」というタイプの植物です。
寿命が短い分、生長スピードがとても速い植物です
栽培のポイントは「短期集中型の管理」です。
生長スピードに負けないくらい、短期間に愛を注ぎ込む管理が求められます。
エゴマの種まき
エゴマは苗がなかなか販売されていないため、種から栽培することをおすすめします。
種まきの時期は4月上~下旬がおすすめです。
「小さなポット」や「セルトレイ」に種まきをして、植え付け用の苗を育てます。
セルトレイは種まきから発芽したての苗を育てるために使われる専用のトレイです。
発芽も均一になりやすいので、よく種まきをされる方は持っておくととても便利です。
エゴマの種はシソと同じく「好光性種子」です。
発芽に光が必要なので、種まきをした後にかける土は控えめにしておきます
エゴマの植え付け
種まきをして、発芽した苗を本葉が2~4枚くらいになるまで育てたら植え付けをします。
時期としては気温が上がってきた5月の上旬以降を目安に植え付けましょう。
そこそこの大きさになりますので、鉢植えにする場合は5号鉢(直径15cm)以上の鉢を選びます
土は市販の園芸用培土で問題ありません。
エゴマの水やり
エゴマを育てるうえで、一番大切なポイントは「水」です。
5月下旬くらいから気温が上がってくると、凄まじいスピードでエゴマが生長してきます。
ここからは水の消費量がグーンと増えるので、水切れを起こさないように、水やりの量も頻度も上げていきます
水切れを起こすとすぐにしおれてしまうので、「少し多め」を意識して水やりをしていきましょう。
エゴマの肥料やり
エゴマは生長のスピードが速いため、肥料を切らさないことも重要です。
- 栽培期間中は緩効性肥料を置いておくと、じわじわと肥料の効果が出続けるので、必ず置いておきましょう
- 急激な生長が始まったら、すぐに効果の出る液肥を2週間に1回くらいの頻度で使ってあげると、よりスムーズに生長していきます
エゴマの収量アップのテクニック「ピンチ」
「ピンチ」はエゴマの収穫量を上げるポイントです。
「ピンチ」とは、生長中の芽を切ることで、「わき芽」と呼ばれる芽の数を増やすテクニックです
ピンチを図で表すとこんな感じです。
1本だった茎を…
カットします!
すると…
「わき芽」と呼ばれる新しい茎が横から2本出てきました。
「ピンチ」をすることによって、たくさんのわき芽が出てくるので、エゴマの収穫量は2倍、4倍と増えていきます。
ピンチをして、たくさんの葉を収穫しましょう!
エゴマを使ったレシピ
と、疑問を持たれる方も多いと思います。
もちろん、焼肉に巻いて食べるだけでも十分においしいのですが、ここではエゴマを簡単においしく食べられる「エゴマの葉の醬油漬け」をご紹介します。
- エゴマの葉 10枚前後
- 醤油 大さじ2
- 豆板醤 小さじ1
- ごま油 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- ニンニクパウダー(すりおろしでも可) 小さじ1
- 鷹の爪 適量
- いりごま 適量
- タレの材料を混ぜ合わせる
- エゴマの葉とともにジップロックなどのチャック付き袋に入れる
- 冷蔵庫で半日程度寝かせて完成!
我が家ではエゴマの葉をある程度まとめて収穫して、タレに漬け込んでおきます。
そのまま食べてもよし、ご飯と一緒に食べてもおいしいカンタンレシピです
ちなみに、シソの葉で同じタレに漬け込んでもおいしいので、どちらもぜひお試しください。
まとめ
いかがでしたか?
本日はエゴマの育て方と簡単レシピをご紹介しました。
- エゴマはシソにそっくりな野菜!風味は独特、育て方はほとんど同じ!
- 一年草で短期集中!
- 種から育ててみよう
- 鉢植え&地植え可能
- 水や肥料が大好きな植物
- ピンチで収穫量を増やそう
- 収穫した葉は「醬油漬け」でカンタン加工!
日本ではまだまだ一般的な野菜ではありませんが、シソと同じ方法で手軽に栽培できる香味野菜なので、ぜひ一度その味を確かめてみてください!
それでは、また次のお部屋でお会いしましょう。